出版社内容情報
○ペップトークとは
シンプルでポジティブな言葉を使って、他者や自分のモチベーションをアップさせるコミュニケーションスキルです。アメリカのスポーツ界では慣習的に行われており、日本ペップトーク普及協会代表の岩﨑由純氏が日本で広め、現在はビジネスや教育など様々な分野で活用されています。
ちなみに、2023年WBC決勝戦前に大谷翔平選手がロッカールームで語った「憧れるのはやめましょう」は、ペップトークだと言われています。
○介護でペップトークが必要とされる理由
そんなペップトークを、認知症介護に役立てて紹介するのが本書です。
読者対象は、主に家庭で認知症のある人を介護している方々。いわゆる家庭介護者の方は、認知症のある夫や妻などに対し、日々複雑な思いを抱えながら介護をしています。いたわりたいと思う一方で、できないことが増えてく相手にイライラが募り、終わりの見えない介護に疲れ、ついひどい言葉を投げつけてしまいがちです。
しかし、認知症があっても気持ちはあります。認知症のある人は傷つき、一層怒ったり、無気力になったりします。またひどい言葉をなげつけた当人もよい気持ちではありません。そうした負の関係性を改善するために有効なのがペップトークです。もちろん、認知症介護をする専門職にも活用できるスキルです。
○認知症のある人を元気にするペップトーク18例
本書では、認知症のある夫を現在も介護している著者が、実際に家庭で起きた、また周囲でもよく見かける事例をもとに、否定的な言葉(=プッペ)をペップトークに言い換えた例を介護場面ごとに18例掲載しています。
○介護者を元気にするセルフペップトークも掲載
介護者自身が疲弊して元気をなくしていれば、当然いい介護はできません。そこで、介護者自身が自分を元気にするペップトークも紹介しています。
【主な目次】
序章 夫の認知症がわかるまで 不安な日々にペップトークが元気をくれた
第1章 ペップトークで認知症ケアをとらえ直す
第2章 ペップトークを活用した言葉かけの変換例
第3章 セルフペップトーク 介護の日々に大切なのは自分を満たすこと
第4章 デイサービス大作戦!
最終章 お伝えしたいこと よりよいコミュニケーケーションのために
【監修】一般財団法人日本ペップトーク普及協会
【著】おやのめぐみ
子育てコンシェルジュ/認知症介護サポーター/一般財団法人日本ペップトーク普及協会認定講師/一般社団法人日本コミュニケーションカード活用推進協会ベーシックトレーナー
小屋野恵として子育て関連書を多数執筆。2022年、夫がアルツハイマー型認知症と診断され落胆していたところ、ときを同じくして学び始めた「ペップトーク」により介護生活が明るく楽しくなることを実感。ペップトークがもたらすよい変化を多くの人に伝えたいと講師資格も取得し、介護に役立つペップトークの普及活動を展開中。
内容説明
認知症の夫と私の楽しい暮らしを実現するペップトーク。
目次
序章 夫の認知症がわかるまで―不安な日々にペップトークが元気をくれた
第1章 ペップトークで認知症ケアをとらえ直す
第2章 ペップトークを活用した言葉かけの変換例
第3章 セルフペップトーク―介護の日々に大切なのは自分を満たすこと
第4章 デイサービス大作戦!
終章 お伝えしたいこと―よりよいコミュニケーションのために
著者等紹介
おやのめぐみ[オヤノメグミ]
1961年生まれ。約30年以上にわたり、小屋野恵として「子育てを楽しく!」を目指して活動。執筆した子育て関連書籍は20冊以上あり、海外でも翻訳出版されています(共著、企画・編集を手がけた書籍を含めると30冊以上)。子育てに関する講演は300回以上をかぞえ、ユーモアを交えた明るい語り口は「心が落ち着く」「ほっとする」と好評。2022年、11歳年上の夫がアルツハイマー型認知症と判明し落胆する日々のなか、「ペップトーク」と出合い、介護生活が明るく楽しくなることを実感。ペップトークの講師資格を取得し、「介護者を少しでも楽にしよう!」をモットーに、介護に役立つペップトークの普及活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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