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出版社内容情報
殲滅せよ――最強の偉人を、護国の稀人を、悪辣たる神を
「稀人は神だ。しかし、よくない神だ。お帰り願おう――それが、神逐(かんやらい)さ」
その日、政府転覆をもくろむ由井正雪(ゆいしょうせつ)の企てが現実のものとなった。
大火に包まれた穢土(えど)には禍津神(まがつかみ)があふれ、そして割れた空からは護国の稀人が襲来。
禍津神を狩る「神狩(カガリ)」を生業とする征十郎(せいじゅうろう)は、これを殲滅せんと己に秘められた絶大なる力を開放する――。
そしてかの弓の名手・与一(よいち)、稀代の陰陽師・土御門各務(つちみかどかがみ)とともに戦い続ける征十郎の前に、正雪が現れるのであった……。
「八百万もいるんだ、ひとりぐらい増えたって誰も困らないだろうよ」
安井健太郎が綴る新伝奇バトルファンタジー。第1巻後編。
内容説明
「稀人は神だ。しかし、よくない神だ。お帰り願おう―それが、神逐さ」その日、政府転覆をもくろむ由井正雪の企てが現実のものとなった。大火に包まれた穢土には禍津神があふれ、そして割れた空からは護国の稀人が襲来。禍津神を狩る「神狩」を生業とする征十郎は、これを殲滅せんと己に秘められた絶大なる力を開放する―。そしてかの弓の名手・与一、稀代の陰陽師・土御門各務とともに戦い続ける征十郎の前に、正雪が現れるのであった…。「八百万もいるんだ、ひとりぐらい増えたって誰も困らないだろうよ」安井健太郎が綴る新伝奇バトルファンタジー。第1巻後編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
政府転覆をもくろむ由井正雪の企てが現実のものとなり、大火に包まれた穢土には禍津神が溢れ、そして割れた空からは護国の稀人が襲来。征十郎は、これを殲滅せんと己に秘められた絶大なる力を開放する第二弾。小夜や弓の名手・与一、稀代の陰陽師・土御門各務とともに戦い続ける征十郎の前に現れる正雪。柳生十兵衛も登場しましたけど、話し合いが平穏に終わるわけもなく今回も激しいバトルの連続で、さらには未来からやって来たものとまで戦ってしまう何でもありの展開はやたらスケールが大きいですけど、今後の物語の方向性が気になるところです。2022/01/24
しぇん
22
ちょっとアクセントのちょっと……、とは、一体?歴史上の偉人がごちゃまぜになってカオスですね。物語はどんどん進んでいきますが、安井先生らしく、歩くたびに戦闘シーンに突入な感じでした。物語の収拾つくのかが心配です2022/01/24
のれん
16
剣劇も銃劇も神話も歴史もファンタジーもSFも全部やりたい!という野望を一作に詰めている。上巻で見せたスケールを飛び越える多次元世界には仰天。 和風『ナグナロク』と作者も語るものの、主人公が年の功なのか泰然自若としていて新鮮。もちろんロケットスタートのまま壁をぶち抜くような次々と増えるバトルと敵は相変わらずだが、ギリギリでも余裕な男に寄り添うヒロインの構図は中々画になってるのではないだろうか。 最後まで謎を増やすけど、かっ飛ばした爽快感が残るエンドは最早作者の味であろう。2022/01/27
秋良
15
政権転覆の阻止をするはずが、ちょっと斬りあったりなんだりしてる間に未来からの侵攻を阻止する話に変わっていた。いやこれハヤカワあたりでがっつりSFにしてもいいんでは。まあ問題の解決手段は安定の「邪魔する奴はぶっ殺す」で、それを読みたいがために読んでるのかもしれない。最後まで完走してほしい。2022/02/14
鮫島英一
14
ノンストップ・ハードアクション・和風ファンタジー作品の下巻。悪く言えば説明無用斬った張った全開のスーパーチャンバラ作品である。上巻は導入なので説明不足でもいいだろうが、下巻も同じとなれば首を傾げる。例えば江戸時代風作品なのに高天原とかスサノオとかいきなり出てくるが、意味知らん人はぽかんとならないのだろうか? 本作はラグナロク・シリーズの和風版なので、ターゲットとする読者層も横滑りを狙っているのでこの手のツッコミは野暮なのだろう。詰め込み感が相当にあるので万人向けではなく、取り扱いにご注意といったところか。2022/05/08