感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしのひ
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私は検定試験に合格しただけで、日本語を主専攻で学んだわけでも、養成講座に通って知識を蓄えたわけでもなく、現場で育てられた教師だ。ゆえにデータからみる日本語教育というのが、自分にはなかった視点であり、武器を1つ加えられた気分にもなった1冊だ。特に第8章「美化語研究と計量分析」は、読んでいて興味深かった1章である。この章に関しては非漢字圏の学生にも、学習歴が浅い初級の学生にも応用の効きそうな部分であった。あとはいかに研究成果を現場に落とし込めるか、いざと言うときの手札になり得るのか、こちらの度量にもよるなと。2022/03/04