目次
序 「次」の無限後退からの「移動」―「ポストモダン文学」と区別して
第1部 「移動」する「身体」―“断片・性・家族”(逃走あるいは溶解する境界―笙野頼子「なにもしてない」をめぐって―“無職”“結婚”“天皇制”;「倒錯」と「顛倒」の連鎖―笙野頼子「二百回忌」をめぐって―“本家/分家”“異界/日常”“鉄道”;移動する時空あるいは残された断片―笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」をめぐって―“昭和/平成”“鉄道”“記憶/記録” ほか)
第2部 「移動」する日常―“転勤・通勤・上京”(労働的不安の諸相―小山田浩子「工場」論―“動物/人間”“内部/外部”“労働”;日常的不安の諸相―小山田浩子「穴」論―“動物/人間”“都会/田舎”“実在/実存”;視線の交錯あるいは視線の占有―青山七恵「窓の灯」をめぐって―“覗き”“徘徊”“ラカン・眼差し” ほか)
第3部 「移動」する「私」―“記号文化・家族・経済”(言葉の「闘争」と言葉からの「逃走」―中上健次「十九歳地図」をめぐって―“浪人生”“電話”“新聞奨学生”;記号文化に外部はあり得たのか―藤原智美「運転士」論―“記号文化”“フロイト”“メタファー”;「見えないもの」が見せてくれるもの―長嶋有「猛スピードで母は」論―“記号文化”“欠損家族”“可視/不可視” ほか)
結 「あとがき」に代えてあるいは「現象」としての「文学」―「文学」から学べること
著者等紹介
疋田雅昭[ヒキタマサアキ]
1970年生まれ。立教大学文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。長野県短期大学助教、准教授を経て、東京学芸大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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