「させていただく」の語用論―人はなぜ使いたくなるのか

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「させていただく」の語用論―人はなぜ使いたくなるのか

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784823410567
  • NDC分類 810.1
  • Cコード C3080

内容説明

「させていただく」と言われて怒る人がいる一方で、「させていただく」の氾濫はとどまるところを知らない。なぜ人は使ってしまい、何ゆえ違和感が生まれるのか?この問いに答えるべく、歴史的経緯を辿り、許容と違和の境界を探る。

目次

第1章 イントロダクション―「させていただく」という問題系と歴史社会語用論的アプローチ(はじめに:歴史社会語用論的アプローチ;ベネファクティブ体系の成立;本書の構成)
第2章 先行研究のレビューと分析の方向性―「させていただく」の問題系とは何か?(本動詞としての授受動詞の先行研究;現代日本語におけるベネファクティブの先行研究;古典日本語におけるベネファクティブの先行研究;現代日本語における「させていただく」の先行研究;先行研究のまとめ;「させていただく」という問題系とは何か?―3つのリサーチ・クエスチョン)
第3章 質問紙による意識調査―「させていただく」の「文法化」と「新丁重語」の誕生(調査デザインと調査概要;分析方法:決定木分析の有効性;調査結果からの考察;「させていただく」についての意識調査結果からの考察;まとめ)
第4章 「させていただく」の前接部と後接部―2つのコーパス・データの調査結果(2つのコーパスの概要;コーパスの分析結果;コーパス調査から得られた洞察)
第5章 2つの調査結果の考察―ベネファクティブ「させていただく」使用拡大の要因と影響(2つの調査結果のまとめ;結語:「させていただく」という問題系への解;総括:ゴフマンの概念から見た敬意漸減のメカニズム;(補遺)「させていただく」の今)
付録

著者等紹介

椎名美智[シイナミチ]
宮崎県生まれ。1978年お茶の水女子大学卒業。1980年エジンバラ大学大学院修士課程修了。1988年お茶の水女子大学大学院博士課程満期退学。2005年ランカスター大学大学院博士課程修了(Ph.D)。2019年放送大学大学院博士課程修了(博士(学術))。現在は法政大学文学部英文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あやの

42
社会言語学分野の研究論文である。専門的なので、(さすがの私も?笑)全部理解するのは少々厳しいということで、これで読んだことにしよう。相手との距離感を考慮に考慮を重ねた結果、「させていただく」の多用に繋がっているということ。他の語でもそうだが、使われていくうちに「敬意の漸減」が起き、使用するハードルが下がる。そのときに「そんな使い方するの⁉」と違和感が生じる。「させていただく」はその過渡期にあるらしい。将来は丁重語として定着するのだろう。すごくクドイ言い回しだけど。2022/04/17

かめぴ

12
研究論文は久々。もう少し読みやすいものかと思いきやガチだった。「させていただく」は前から違和感があって、丁寧過ぎるが故に敬意漸減てまさに。コミュニケーションとしては自己を下げるかもしれないが時として下げすぎだろうとツッコむ事多々。オーディションを受けさせていただいて映画に出させていただいて…の様な言い回しを聞くたび、イヤイヤ謙遜しすぎと思ってしまうのはあながち間違ってはなかったのだな。なるほどねぇと面白く読了。2022/05/26

mawaji

10
お昼のNHKラジオで著者を知り軽い気持ちで読み始めましたが、これはもうホンモノの用語論研究論文でなかなかたいへんでした。「させていただく」は「あなた認知」を丁重に表現する遠近両方のストラテジーを用いた「新丁重語」への変化過程にあるということですが、けっきょく敬意漸減の法則は避けることができず、今後もまたそれにとって代わる表現が出てくるのですね。「『させていただく』の使用増加から互いに近づく素振りを見せながら結果的には相互に疎外しあっている日本人のコミュニケーションの様相」という一文がとても気になりました。2021/10/07

ぼんきち

9
「させていただく」を使いまくっている一方、違和感も覚えていたので、新聞の書評で見つけて即、読もうと思った。が、買う勇気はなく図書館で予約。漸く順番が回ってきた。先人の言われる通り、堂々たる専門書。ちょっと読んでみっかな、なんていう輩は全く眼中にない。こちとら断崖絶壁に爪を立ててしがみつくのがやっとだった。柔らかアタマの編集者サンと組んで、ぜひ一般ピーポー向け書き下しバージョンも考えて欲しい。潜在的購読者層!は結構な厚みがあると思うのだけど。2021/06/14

Nobu A

9
「敬意漸減」「新丁重語」等のキーワードを用いながら歴史語用論的アプローチで最近多用される「させていただく」を紐解く。先行研究を概観しアンケートによる意識調査に様々な視点と明晰な考察。「対人配慮を意識するあまり無意識に疎外し合った末に自己疎外にさえ陥りそうになっている現代の日本人の弱体化したコミュニケーションの姿が透けて見える」が印象的。耳に入ってくる敬語が気になり出し、「解散させていただきます」のような使い方はしないように気を付けようと思った。とても勉強になる知見だが研究書でなく一般書発刊で広めてほしい。2021/05/04

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