目次
1 一般的なルールから見た変化(若者の言葉から見た日本語の未来;授受表現の文法的逸脱表現 ほか)
2 現実の言語現象から見た変化(Jポップの歌詞に見られる逸脱表現;大学生の文章に見られる逸脱表現 ほか)
3 新語や慣用表現から見た変化(新語の定義とその条件;外来語の氾濫・乱用と叙述語化 ほか)
4 教育や社会の面から見た変化(書き言葉におけるテル縮約形と日本語教育;国会集団語の誕生・発達過程に見る逸脱現象 ほか)
著者等紹介
金澤裕之[カナザワヒロユキ]
目白大学外国語学部教授、横浜国立大学名誉教授
川端元子[カワバタモトコ]
愛知工業大学基礎教育センター教授
森篤嗣[モリアツシ]
京都外国語大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chisarunn
6
日本語の語尾変化や逸脱表現をどうとらえるべきか、という視点から編集された言語学の本である。(でも読みやすい)そう、その昔「ら抜き言葉殺人事件」(島田荘司)なんてミステリがあったほどそれは衝撃だったのに、いまでは"ら抜き言葉"なんてごくあたりまえの現象になってしまった。「親和性を指向する私的会話を窮屈にしないよう多様性に寛容な、かといって無秩序ではなく『言葉の適材適所』が議論される社会」この結論に尽きるだろう。ちょっと甘い気もするが。2023/05/24
Shiba
2
「誤用」として片付けられ、研究対象としては“軽い”とされる逸脱や、気づかれずに進む言語変化に着目し、日本語学の射程を広げんとする/語レベルの研究に興味深いものが多かった(商品名の再命名、新語の定着、国会集団語)/商品名における再命名(後発の無糖コーヒーに対する「微糖」など、レトロニム的な現象)についてより詳細な議論が見たい/定着しない「実年」と台頭した「シニア」→外来語研究の観点から掘り下げたい/国会集団語は、転用≒メタファー→ヘッジ、語形成≒特殊化→非ヘッジという完全に別のふたつの流れを想定したほうが?2024/12/03
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