ダーラナの地主館奇談

ダーラナの地主館奇談

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784823106408
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0097

内容説明

強烈なストレスから精神錯乱を来した青年が、少女のひたむきな愛の力でようやく心の闇から抜け出すという、いわば青年の心の旅路が物語のテーマとなっている。しかし単に、夢想、狂気、現実が渾然一体となった幻想的奇談というだけではない。病んだ心を癒す、という難問に対する一人の娘の真摯な取り組みは、今の時代にもそのまま通じる問題のように思われる。スウェーデンの中西部ダーラナ地方とヴェルムランド地方を主な舞台に、1830年代末という時代設定のもとに書かれた、郷土色豊かな物語である。

著者等紹介

松岡尚子[マツオカヒサコ]
1941年岡山県生まれ。1963年津田塾大学英文学科卒業。1975年~1977年ミュンヒェン在住。1978年~神奈川県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

888

2
童話のような味わいでありながら、夢想や幻想によるお告げのようなものや導きのようなものに救われるわけでもなく、何かをしたからといって物事が全て良くなるわけではなく、『現実をしっかり見て向き合え』と言われているように感じてしまいました。妄想ばかりしている私には耳が痛かったです。墓場百合子の名前がどうも引っかかる。2014/01/29

tekka

1
「ニルスの不思議な旅」の著者による作品だと知って、どんなものかと思い読んでみる。昔読んだ、宮崎駿の絵物語「シュナの旅」(傑作!)を彷彿とさせる話だった。いわゆる「心の病」に対する視点が非常に現代的なのが印象に残った。2023/03/07

h

1
墓地にて、イングリッドがヘーデを抱きしめる場面の感動を、読み終えた今も形容することができない2009/04/21

桜井晴也

0
「こうして生きて運ばれて行くんだと思うだけで、嬉しくてたまらない。この道を、この丘を越えて、また再び私が帰って来るなんて、今朝は一体誰が思ったことだろう! むんむん香るクローバーだって、小鳥たちだって、心地よい日陰を作る樹々だって、みんな生きている者の楽しみのためにあるんだわ。」2010/10/15

みっく

0
「ニルスの不思議な旅」の作者さんです。グリム童話とかっぽい雰囲気?2007/11/14

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