目次
アメリカまでの道
僕は農地に立っていた
キャンパスのサムライ
ストロベリー農場の日々
それぞれの国境
畑の尊皇攘夷
人はなぜアメリカを求めるのか
なつかしい女性からの年賀状
ヘンリー・ミラーと文学談議
農地の人びとの知恵
我が名は「イシ」
花のサンフランシスコ
“家”と“家族”の物語
緑はげしき国のそと
来る人、去る人、見送る人
ポイント・オブ・ノーリターン
境界を越えるということ
著者等紹介
石川好[イシカワヨシミ]
作家。1947年、伊豆大島生まれ。大島高校卒業後、米カリフォルニア州に渡って、長兄の農園で働く。慶應義塾大学法学部卒。ノースアジア大学客員教授。酒田市市立美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セロリ
37
調査報道ではなく、自伝に近いかな?そういうノンフィクション。1965年に兄を頼ってアメリカに渡った著者が、兄と共にいちごを作りながらアメリカでの生活をはじめる。地に足のついた生活。体験から語られるアメリカは、映画やニュースで知るものとかなり違う。引きで見たら決して見えないアメリカ、感じられないアメリカが書かれている。アメリカは、人を惹きつけ続けることを命題としているという視点は新鮮。当時のアメリカは、内部にたくさんの問題を抱え悩んでいた。あの頃のアメリカは、今の日本みたいに停滞して苦しんでいたのかな?2023/02/22
sasha
10
1989年の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品を今頃読む。農業移民としてアメリカに渡った兄を頼って1965年にカリフォルニアの土を踏んだ著者の体験記。そのは夢に見た「豊かなアメリカ」ではなく、土と汗にまみれた農地だった。白人少女との失敗に終わったデート、奇妙な日本語話す日系人、収穫期になると農場に現れるメキシコ人たち。アメリカとは、移民とは何かを著者独自の視点で考察している。実際にその地で生活してみないと分からない面もあるんだよね。2019/07/07
yuko mikami
3
ホント面白い。何度読んでも面白く、何回も読み返した一冊。お腹を抱えるぐらい笑える場面もあれば、切ない場面も。 移民大国アメリカを移民ではない日本人の目線から面白おかしく書いてるけど、かなりするどく日本人移民社会を捉えていると思います。今、アメリカに住んでみて、こういうことだったのねニヤリ、となる場面も数々。 2014/05/08
KKK
2
新木場で引き寄せられるようにして手に取った本。予想に反せず内容も最高。今の日本にだって、日本人と、日本人になりたい日本人の二種類の任がんがいる。アメリカンドリームについて著者の見解は本当に面白い。男が求愛のために付いた嘘八百がつもりにつもったものだとさ2013/12/06
Dan DMC
1
とても影響を受けた本。なんというフットワークの軽さ。
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- 和書
- 交通事故鑑定人