大林宣彦の映画は歴史、映画はジャーナリズム。

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822817886
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

『大林宣彦のいつか見た映画館』(CS放送局・衛星劇場)から生まれた対談&トーク。

目次

1 作家の戦争体験を知ると、映画のフィロソフィが見えます。―川本三郎・大林宣彦(映画体験も戦争体験も、すべては記憶の中に。;1945年8月15日から、日本はガラッと変わった。 ほか)
2 映画は、風化しないジャーナリズムです。―常盤貴子・大林宣彦(俳優は、監督のよき素材になることにプライドを持ってほしい。;戦争難民たちが願った、憧れの平和の里がハリウッドだった。 ほか)
3 平和の時代の映画作家を始めました。‐「HOUSE/ハウス」、「吸血鬼ゴケミドロ」、上映のあとに。―犬童一心・樋口尚文・大林宣彦(僕の敗戦少年記、戦争が終わったとき8歳でした。;「HOUSE/ハウス」は、「ベテランの少年」が作った映画。 ほか)
4 映画は、時代を映す鏡なのです。‐「瞳の中の訪問者」、「無法松の一生」、上映のあとに。―犬童一心・手塚眞・小中和哉・大林宣彦(映画が消滅していく現状を、まざまざと感じました。;「無法松」は18分カットされても、なおも日本映画の名作です。 ほか)
5 嘘から出たまこと、を描くのが映画です。―原田知世・高柳良一・大林宣彦(「時をかける少女」は、おじさんたちのプライベート映画だったはず。;大林組ってファミリーで、家族みたい。 ほか)

著者等紹介

大林宣彦[オオバヤシノブヒコ]
映画作家。1938年広島県尾道市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

保山ひャン

4
いつか見た映画館出版を記念した対談、トークをまとめた本。監督が自作をアマチュア映画と言ったり、引用について語ったりするのは、巌谷國士さんが澁澤龍彦について語ったものや、i-Dマガジン5号で高山宏さんがオリジナルについて語ったものと共通の問題意識というか立場表明で、きわめて今日的なものだと思った。映画についての面白いエピソードや読み解きが刺激的で、映画がますます好きになる本だった。2018/04/02

Aqurax

2
この本に有った黒澤明監督の言葉『映画って君なあ、作り手が汗をかくから、観客が感動するんだよ。汗かかないで楽な映画を作ったって、誰も感動しない。感心はするけどな、感動はしてくれないよ』には、心を突かれた。     2019/01/28

ニコぴよ

1
原田知世との対談のところのみ、読了。『時をかける少女』の撮影時の話が良かった。たったの28日で撮影をしたこと、角川春樹が惚れ込み今この一瞬を切り取り残したいとポケットマネーから製作費を捻出したのでかなり低コスト作品だったこと、撮影順の秘話やラストの各シーンカット直後に原田知世が主題歌を歌うコミカルな映像を撮ったエピソードなど、そんな感じだったのかと興味深く感じた。憧れだった知世ちゃんと高柳くんがその後も仲良くしてる話も、なんだかイイなと思った。2人にとっても良い作品だったんだなあ。2024/04/06

アーク

1
僕は映画大好きなのに基本的に日本映画はほとんど観ないので、恥ずかしながら大林宣彦氏の映画も観たことがない。そして何気なく本書を読んで、同氏の映画に対する知識の深さに感銘を受けた。映画を作る側、演じる側、その原作者に対する解釈などなど、映画にまつわる人々の様々な意見を封じ込めた本書、映画好きなら読んで損はないな。僕も本書を参考にして日本映画をもう少し観てみます。2018/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12407984
  • ご注意事項