出版社内容情報
先の新潟県知事選で、自民らが推薦する候補者を破り、原発再稼働反対を鮮明にした米山氏が当選した。その背景には、何があったのか。世界最大の原発「東京電力・柏崎刈羽原発」の再稼動を左右する新潟県知事選で、医師・弁護士の米山隆一氏が当選した。東電に対して厳しい姿勢を貫いてきた泉田前知事が、地元紙の新潟日報との確執を理由に出馬見送りを表明。自民党・公明党などが推薦する前長岡市長の森民夫氏の楽勝ムードが漂う中、再稼働反対を鮮明にした米山氏が勝った背景には、何があったのか。現地に張り付きながら新潟県知事選を取材した著者が明らかにする。
はじめに─安倍政権を直撃した新潟県知事選(“新潟ショック”)の歴史的意味
第1章 「新潟県知事選」奇跡の逆転勝利
1 福島避難者の思いを代弁した米山隆一知事
2 元経産官僚の古賀茂明氏の勝因分析……
第2章 原子力防災の第一人者 泉田裕彦知事の存在感
1 自民党県議と県紙の知事降ろしキャンペーン
2 不出馬表明について語る泉田知事……
第3章 “米山流原発選挙”で与党敗北
1 「原発争点化なら与党敗北」と予言した小泉元首相
2 新潟県知事選に乗り遅れた民進党の迷走と課題
3 新潟県知事選を活かさない民進党執行部……
第4章 新潟県知事選は「勝利の方程式」
1 全国各地に飛び火する“米山流原発選挙”
2 市民参加型(脱政党主導)選挙の小池百合子知事の異変
3 米山知事と世耕弘成・経産大臣や東電トップとの初面談……
横田 一[ヨコタ ハジメ]
1957年、山口県生まれ。東京工業大学卒。奄美大島の入植グループが右翼に襲撃された事件を描いた『漂流者たちの楽園』(朝日新聞社)で、1990年ノンフィクション朝日ジャーナル大賞を受賞。その後、政官業の癒着、公共事業見直し、族議員など国会議員ウォッチングを続け、滋賀県知事選、沖縄県知事選、佐賀県知事選などの選挙も取材する。
著書に『クレジットサラ金列島で闘う人びと』(岩波書店)、『亡国の首相 安倍晋三』(七つ森書館)など。
目次
第1章 「新潟県知事選」奇跡の逆転勝利(福島避難者の思いを代弁した米山隆一知事;元経産官僚の古賀茂明氏の勝因分析;「大物族議員」「寝業師」の異名を持つ二階幹事長が新潟入り)
第2章 原子力防災の第一人者、泉田裕彦知事の存在感(自民党県議と県紙の知事降ろしキャンペーン;不出馬表明について語る泉田知事;原子力防災の第一者への道)
第3章 “米山流原発選挙”で与党敗北(「原発争点化なら与党敗北」と予言した小泉元首相;新潟県知事選に乗り遅れた民進党の迷走と課題;新潟県知事選を活かさない民進党執行部;「シン・ゴジラ」の“決死隊”がいない原子力防災の欠陥)
第4章 新潟県知事選は「勝利の方程式」(全国各地に飛び火する“米山流原発選挙”;市民参加型(脱政党主導)選挙の小池百合子知事の異変
米山知事と世耕弘成・経産大臣や東電トップとの初面談)
著者等紹介
横田一[ヨコタハジメ]
1957年、山口県生まれ。東京工業大学卒。奄美大島の入植グループが右翼に襲撃された事件を描いた『漂流者たちの楽園』(朝日新聞社)で、1990年ノンフィクション朝日ジャーナル大賞を受賞。その後、政官業の癒着、公共事業見直し、族議員など国会議員ウォッチングを続け、安倍政権に対する地方の反乱といえる滋賀県知事選、沖縄県知事選、佐賀県知事選などの選挙も取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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