出版社内容情報
ネオニコチノイドを取り巻く世界の状況は大きく変化した。分子生物学者・福岡伸一氏の書評で話題となった本を大幅に加筆し、増補!
ネオニコチノイドを取り巻く世界の状況は大きく変化している。EUが使用を一時中止し、米国と韓国は新規登録を中止して毒性の再評価を開始。しかし、日本は残留基準を緩和した。
世界で進む脱ネオニコチノイド──最新データを補い、日本の市民団体による新たな運動などを加筆した。
1 ミツバチの被害は人間まで
ミツバチの被害はつづく
日本のミツバチ被害の現状……
2 新農薬ネオニコチノイドが日本を襲う
有機リンからネオニコチノイドへ
ネオニコチノイドの特徴……
3 進む海外の対応
米国の対応
諸外国の対応……
4 封印される農薬説、日本
日本の農水省と農薬ムラ
ネオニコチノイドをめぐる科学の現在……
5 農薬大国の日本
世界2位の農薬使用量
有機リンの大幅規制
日本の残留基準はEUの3?300倍
ここまでわかった農薬の健康への影響
ミツバチもトンボも消え、そして人間も……
6 市民運動と脱ネオニコチノイドの動き
ネオニコチノイド問題解決のために
グリンピース・ジャパン……
【著者紹介】
水野 玲子
1953年生まれ。NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)理事、化学物質による大気汚染から健康を守る会(VOC研)理事。2012年に刊行した『新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす」は大きな話題を呼んだ。そのほか『知らずに食べていませんか?ネオニコチノイド」(高文研)など。
内容説明
子どもの脳が危ない!日本では世界で禁止されつつある毒性の高い有機リン系農薬の大量使用に加え、ネオニコチノイドの使用が急増、ミツバチ大量死など生態系の破壊、人間の健康障害を起こしている。毒性の解説、大量使用を許す“農薬ムラ”の実態、禁止への国際的な動きの最新情報。
目次
1 ミツバチの被害は人間まで
2 新農薬ネオニコチノイド
3 進む海外の対応
4 封印される農薬説、日本―ミツバチを殺したのは誰?
5 農薬大国の日本
6 脱ネオニコチノイドの動き
著者等紹介
水野玲子[ミズノレイコ]
1953年生まれ。上智大学文学部社会学科卒、同大学院修士課程修了。NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)理事。NPO法人化学物質による大気汚染から健康を守る会(VOC研)理事。第1回高木仁三郎市民科学基金の研究助成を受け、その後、次世代への影響など、子どもの健康と環境化学物質の問題に社会学的視点より取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
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