内容説明
グレゴリオ聖歌から英雄、幻想、指環、悲愴を経てスター・ウォーズまで―クラシックジャーナル編集長が88のキーワードを駆使して、新たな音楽史を紡ぎ出します。
目次
第1章 古代~ルネサンス
第2章 バロック
第3章 古典派
第4章 前期ロマン派
第5章 後期ロマン派
第6章 二十世紀
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長。膨大な資料から埋もれた史実を発掘し、新たな歴史を構築する執筆スタイルで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
9
クラシックジャーナル編集長による入門書。クラシック全史を一冊の本にするのだから個々の項目については詳しくないのだが、歴史としての繋がりはしっかり書かれていて良書だと思います。日本人としては武満徹の記載がないのが唯一気になるところでした。2013/07/02
キキ@新潮部
5
すごく読みやすかった。そして、他によくある伝記ものとは一味違ったエピソードが満載なので、とても楽しかった。参考音源ではなくて、参考映画と書物が記されているのがありがたい。知らないことも、まだまだたくさんあった。この本なら、クラシックをよく知らない人も楽しめると思う。2016/03/20
百木
3
広く浅く。項目によっては音楽的なことには殆ど触れずその音楽家のエピソードに終わっているものもあるが、それゆえにサラっと読め、最低限の音楽の通史的な潮流・変遷及びその中での各音楽家の位置は把握できる。私のようなクラシックに興味はあるが知識は義務教育程度という読者であれば音楽に触れていく取っ掛かりになると思う。2017/09/12
マウンテンゴリラ
2
私たち日本人にも比較的なじみ深いと思われるバロック音楽以前の中世・ルネサンス時代の音楽も含めたより広い意味でのクラシック音楽についてわかりやすく解説された本で、気軽に読むことが出来た。さすが著名な音楽雑誌の編集長だけあって、芸術論的にも極めて公平な立場で、広くクラシック音楽の入門書として親しめる内容にまとめられていたと思う。そしてまた、○○の歴史と銘打たれているように、バッハやモーツァルトに代表されるバロック、古典派前期のいわゆる天才作曲家たちによって作られた消費される音楽から、→(2)2020/01/02
晩白柚
2
多くは作曲家たちのエピソードやその時代背景から構成されており、かなり読みやすい。各々の作曲家の話を読む際に、クラシック音楽聞きながら読めば理解も深まったのにと、読んだあと自分の読み方に後悔。2018/04/22