内容説明
ミステリ史から選び抜かれた42冊を凝縮!密室殺人の部屋の見取り図、人物相関図、時刻推移表、ミステリ用語辞典などを満載。
目次
1 ミステリ史上に輝く不朽の名作10(「赤毛のレドメイン家」(イーデン・フィルポッツ)
「黄色い部屋の謎」(ガストン・ルルー) ほか)
2 推理力に脱帽!世界の名探偵10(オーギュスト・デュパン「モルグ街の殺人事件」(エドガー・アラン・ポー)
シャーロック・ホームズ「バスカヴィル家の犬」(コナン・ドイル) ほか)
3 ミステリ通をも唸らせる必読書12(「幻の女」(ウィリアム・アイリッシュ)
「長いお別れ」(レイモンド・チャンドラー) ほか)
4 小説と映画で二度楽しめる傑作ミステリ10(「マルタの鷹」(ダシール・ハメット)
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(ジェイムズ・M・ケイン) ほか)
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長。出版社アルファベータ編集長として雑誌・書籍を編集・発行するかたわら、ミステリタッチのドキュメンタリー・評伝を数多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
67
題名の通り、『不滅の名作…』なので、結構読んだことのあるミステリの古典が多い。もともとミステリを読みあさっていたので、あまり目新しいものはなかったのだが、目についたのが坂口安吾の『不連続殺人事件』。安吾が読者に犯人をあてろと挑んだもので、要するにこちらが探偵役なんだろうな。わかる自信はない。文藝春秋編のミステリーベストで1985年と2013年を比べると、宮部みゆき、京極夏彦、綾辻行人あたりが最近のミステリの担い手となるのかな。2014/07/21
セウテス
64
ムックの改訂版の様ですが、内容は刷新されています。本当にミステリーの基本の中の基本的な古典作品と読んでおくべき作品です。何度も再読してきた作品ばかりなので、古典が苦手としり込みしている読者には、たいへん分かりやすくなると思う。特に人間関係図や事件現場の配置図などは、善く作られていて作品の流れを、的確に把握するのにも役立つだろう。読み物としても簡潔で、それだけでも興味深く、読めて仕舞うと思います。何故この作品を読んでおくべきかを、はっきりと書いてあれば尚更と思いますが、本当に読んで欲しい作品ばかりでした。2016/02/27
山田太郎
54
国内モノはほとんど読んでるだけど。不連続殺人事件だけ、なぜか読んでないのは、なぜだろう?幻の女が無性に読みたくなったというかみんな読みたくなるので、これはいいガイドブックだと思います。2014/05/17
Minnie
8
楽しい本でした(⌒▽⌒)やっぱり有名作は読まねば〜!っとまたまた積読との相談です(笑)読了済みの本でも人物相関図があったりで、ガイドとしても読み物としても。ほとんど読破してる人でも冒頭部分にあるように、『読んだけれど詳細を忘れる』パターンの復習と再読のススメにもなるのでは〜。もっと分厚くてもいいなぁ♪(´ε` )2014/03/11
Kouro-hou
8
2004のムックの改訂版で、文章に関してはほぼ書き直してるそうです。筆者の本職は音楽雑誌ですが、こっちは趣味の古典ミステリという事でなかなか愛情溢れる本。現場見取り図やアリバイ時刻表、人物関係図も力作でかえって犯人がわからなくなるよ!w 「『深夜プラス1』を収録したけどアレ冒険小説じゃ。でもいいや「ハヤカワ・ミステリ」から出版されてるから!」という割り切りも素敵。「マルタの鷹」「裏窓」などは原作・映画共にフォローし、書籍入手方法ではkindle版の有無もカバー。2013/07/24