内容説明
日本発「iPS細胞技術」の米国特許成立で実用化へ加速。高速鉄道の盗用技術を“特許申請”する中国!?高速列車事故に見る中国の“どうにも止まらない”暴走!「特許侵害」と「特許無効」の2正面戦争が必要な日本の現状。
目次
第1章 最新・特許事情(発明、特許とは何か;日本企業の最新特許事情―ランキング ほか)
第2章 世界で起きている特許権紛争(中国の特許事情と特許侵害―高速列車事故が見せた“法”の現実;米国の特許制度と特許侵害訴訟 ほか)
第3章 特許権の攻防(許可に至る仕組み―特許申請;特許権の侵害とは何か ほか)
第4章 司法・特許庁のゆがみ(複雑、面倒、高い敗訴率…特許裁判を諦めた“街の発明家”たち;特許侵害された特許権者がなぜ裁判で不利になるのか ほか)
第5章 注目される知的財産権(知的財産権とは;知的財産高等裁判所の存在 ほか)
著者等紹介
段勲[ダンイサオ]
宮城県生まれ。週刊誌記者を経てフリージャーナリスト。各メディアで社会問題を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shigoro
3
日本より市場規模の大きい欧米で特許を取らないと意味をなさなくなっていたりする。とはいえ統一された規格ではないのが難しいところ。そして欧米での侵害訴訟では勝率が高く、日本では低いのを一概に良し悪しは付け難いかな。とはいえ資源の乏しい日本がどこよりも知財を必要としている。勝率はともかく、司法・特許庁のダブルトラックの歪み、金と時間の問題は大きな問題かも。そして出願率より活用できる特許、量より質の時代とのこと。 2012/08/08
ぷくらむくら
0
本書とはあんまり関係ないが、終盤の文章に突然時候の挨拶文が入っていてびっくり。昨年、特許法について勉強した時に「何故こんなに変更が多いのか?」と思ったが、読んでて疑問が一部氷解。2013/10/11
こひた
0
東京特許許可局ってないんだってー!特許紛争の現状と課題。「侵害訴訟」と「無効審判」の2つに勝てないと特許行使ができず、結果敗訴率が高く泣き寝入りというケースがわかりやすい例と共に紹介。デュッセルドルフの勝訴率の高さとドイツ産業の躍進は牽連性が高い気がする。2012/04/03
アイビー16
0
ジャーナリストさんが書いたもので、「知財事件簿」風に読めました。(言葉使いが正確でない部分が少々あります。)2012/01/25