「汪兆銘政権」論―比較コラボレーションによる考察

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  • サイズ A5判/ページ数 346p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822602925
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C3023

内容説明

「英雄」でも「漢奸」でもない汪兆銘。南京の汪精衞政権の特質を比較コラボレーションの視座から明らかにする。

目次

序章 汪精衞政権のコラボレーションはなぜ漢奸とされたか?
第1章 汪精衞と「和平運動」
第2章 「政権樹立の運動」と和平運動の分裂
第3章 和平運動と和平政権の正当化
第4章 汪政権のコラボレーションの特徴と「清郷工作」
第5章 政権強化の戦略
第6章 汪政権軍の特質

著者等紹介

土屋光芳[ツチヤミツヨシ]
1952年生まれ。1974年、名古屋大学法学部卒業。1987年、明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程単位修得。2001年、論文博士(明治大学、政治学)。現在、明治大学政治経済学部教授(専攻、政治過程論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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秋津

1
占領者との「コラボレーション」が必ずしも「傀儡」を意味するわけではないよね、という観点から汪兆銘政権の特質を見ていきましょうという一冊。孫文の「大亜細亜主義」を再定義することによって自政権の正当性と、併せて日本に対して対等な立場を主張し、日本の影響下にあるものの自前の軍隊創設、日本との間の不平等条約の撤廃、(ある程度の)支配地域の治安回復・経済生活の改善などの成果を挙げたにも関わらず、政権内での対立、国民党、共産党、日本の思惑などにより「和平建国」に失敗した様子について興味深く拝読。2016/05/22

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