内容説明
LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。彼の危機に飛び込んで来たのは―!?それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。
著者等紹介
ラニヨン,ジョシュ[ラニヨン,ジョシュ] [Lanyon,Josh]
ゲイ・ミステリ作家。複数の受賞歴を持ち、十年以上もジャンルの先端を走り続けている。ゲイ小説ジャンルからスタートし、M/Mジャンルを牽引して流れを作ってきた作家の一人。ミステリからアクションまで幅広く執筆
冬斗亜紀[フユトアキ]
翻訳家。M/M小説レビューサイト「Slash×Slash」運営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
94
初読。2015年169冊め。M/M、スラッシュと呼ばれる、日本で言うボーイズラブのジャンルの翻訳小説。しかしBLと言うよりはゲイが主人公の海外ミステリと言ったところで、いわゆる萌えの要素は強調されていない。むしろ得体の知れない事件描写が怖くてそっちをメインに読んでいた。シリーズ続巻を追ってみたいと思う。2015/02/26
くたくた
67
アドリアン・イングリッシュ1冊目。ロスでミステリ専門書店を営むアドリアン。親友だったロバートが惨殺され、直前の口論を目撃されたアドリアンはどうみても容疑者。自らもミステリ小説を書くアドリアンは、想像力全開で不安が募るばかり。強面の刑事リオーダンはゲイに強い偏見を見せるが、心臓にトラブルを抱えるアドリアンに対しては、務めて公平な態度を見せようと努力しているようだ。この男、自分の性指向を偽り・隠してかなり鬱屈しており、これまた複雑。ミステリ作家のワークショップなど、ミステリマニアも楽しめる上等な仕上がりです。2022/02/13
はつばあば
53
横文字の作家さんは苦手としているが、シリーズであるということはいい本なのだろうと手にした。心臓疾患のあるお坊ちゃまアドリアンは本屋を経営しながら推理小説を書いている。この巻ではゲイであることを良しとしない風潮が、今の日本の政治家の想いと同じように書かれている。書かれた時代が古い本なのかと思ったが2013年初版。そうか・・今だから私もこういう本を読んでいるが・・5年前じゃ手をだしてなかったなぁと。まぁそのアドリアンの親友や学生時代の友達が亡くなっていく。刑事のリオーダンがアドリアンがゲイであることを突き・・2018/08/23
扉のこちら側
48
2018年26冊め。原書と邦訳と再読ループ。ミステリ的にもロマンス的にもツボではないのに何かが気にかかる。番外編も出たことだしシリーズ全部通して読んでみることにする。2018/01/26
ちゃりんこママ
44
読友さんのレビューで…結構厚いのに読むのが早いなぁと感心してたんだけど、自分も読んでみて納得。ドラマを見るように軽快で、ミステリーとBL好きにピッタリ。そう!こんなのが読みたかったのよ。続編4巻まで買ったので、毎日楽しい♪けど…作者さんは我々を狙ったのかと笑いたくなる。2016/04/22