目次
第1部 社会行動主義の観点
第2部 精神
第3部 自我
第4部 社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
4
          
            以前読んだときは十分に意義が理解できなかったので、改めて精読。分かるところが増えると同時に、超重要文献であることを理解しました。著者としては心理学ですが、その後のシカゴ学派への影響を考えると社会学の公理を示した本であると言っていい思います。経済学が利益による決定という人間観を、心理学が自我の同一性をという人間観を公理とするなら、社会学は時々の相互作用による人格の構築という動態的な人間観に根差しています。当時のアメリカ白人らしい進歩主義と楽観には白けさせられる部分もありますが、学ぶところが極めて大です。2021/01/28
          
        coaf
3
          
            本書のテーマはジェスチャー、有意味シンボル、Iとme、これらに集約される。有意味シンボルは他者の内に呼び起こす反応を自らの内にも呼び起こす。これがどの程度妥当なのか。少し厳しい感じはある。2013/02/03
          
        ゆうき
1
          
            個人を内面に回収する文脈ではなく、環境と社会によって形成されるという心理学から社会学へ個人を移行させた一冊2013/12/25
          
        富士さん
0
          
            訳者の方は以前の訳は不正確だと言われるので、こちらが正確な訳なのかもしれませんが、日本文なのに読んでからもう一度意味を取る努力をしないと頭に入らないのはどうにかならないでしょうか。そういうこともあって内容は要旨をまとめたものとさして変わらないと感じました。ミクロからマクロまでの物事が相互作用によって成されていることが丁寧に語られていますが、細かい例示が当時の学問の常識をベースにしているので、今の常識とのかみ合わせを考えながら読むと、この丁寧さが寧ろスムーズな理解を阻んでいるような気がします。2013/03/30
          
        





