内容説明
本書のテーマは、アジア経済の東から西への広がりである。ここでは東アジアの閉鎖状態からの脱出という視点から、南アジア、中央アジア、そして中東と言われる西アジア、さらにはアフリカを包み込む大アジア経済圏への発展を展望してみる。アジアの東と西の間の貿易、資本移動、労働移動の実態を取り上げるとともに、西から伝わったイスラムが東南アジア経済のなかでいかに生き続け、西アジアとの文化・経済交流の共通基盤になっているかを見ていきたい。そしてかつてのイスラム商人たちに代わって、インド人ビジネス・ネットワークが果たしている東西交流の役割も見落すことができない。
目次
第1章 アジアの東と西の貿易・投資
第2章 西アジアにエネルギー源を求めて
第3章 アジアの労働移動の実態
第4章 アジアの通商路インド洋
第5章 アジア経済の中のイスラム
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