出版社内容情報
米国でJolt & Productivity Awardを受賞した代表的な著書「ソフトウェア要求 第2版」の改訂版。
米国でJolt & Productivity Awardを受賞した要求開発のバイブル「ソフトウェア要求」の最新版。約10年ぶりとなる第3版での新規の内容は以下のとおりです。
・アジャイルプロジェクトにおける要求に関わる検案についての章を新規追加
・書籍全体を通した多くの章において、アジャイルプロジェクトで特定のプラクティスを適用する方法について記述
・特定のレポートやダッシュボードに含まれるデータ要求についての章を追加
・要求の再利用についての章を追加
・特定のタイプのプロジェクトにおける要求の章を設けた:ビジネスプロセス自動化、パッケージソリューション、リプレースにおける追加要求、アウトソーシング・プロジェクト、ビジネスアナリティクス、組み込みシステムやリアルタイムシステム
・要求開発ツールや要求管理ツールに関する検討を拡張
・テンプレート、チェックリスト、スプレッドシートツールやその他、補完情報の改訂および新規追加
本書は10年間の要求開発を取り巻く技術トレンドの変遷をカバーしていますが、そのトレンドの1つは「ビジネスアナリシス」に関わるものでしょう。本書ではさまざまな章でビジネスアナリシスについて言及するのみならず、「ビジネスアナリスト」について新たに第4章を設けています。この10年間に欧米から始まって「ビジネスアナリシス」に対する認知が高まり、「ビジネスアナリシス」のプラクティスが要求開発のプラクティスとして重要視されてきていることをうかがい知ることができます。事実本書では、非営利団体IIBA(International Institute of Business Analysis)が開発・刊行する「BABOK(ビジネスアナリシスの知識体系ガイド)」を頻繁に参照しています。
多様なソフトウェア開発プロジェクトの要求開発(要求分析/RFP)に携わるすべてのSE/ICT技術者に必携の書です。
第1部 ソフトウェア要求:だれが、何を、何のためにするのか
第1章 ソフトウェア要求の基礎
第2章 顧客の観点から見た要求
第3章 要求工学の良いプラクティス
第4章 ビジネスアナリスト
第2部 要求開発
第5章 ビジネス要求の確立
第6章 ユーザーの意見の掘り出し
第7章 要求の引き出し
第8章 ユーザー要求の理解
第9章 ルールに従った行動
第10章 要求の文書化
第11章 優れた要求の記述
第12章 1枚の絵は1024の語に値する
第13章 データ要求の仕様作成
第14章 機能の先にあるもの
第15章 プロトタイプを使ったリスク低減
第16章 まずは重要なことから:要求の優先順位付け
第17章 要求の妥当性確認
第18章 要求の再利用
第19章 要求開発に続くもの
第3部 特定の種類のプロジェクト向けの要求
第20章 アジャイル型プロジェクト
第21章 機能拡張およびリプレース型プロジェクト
第22章 パッケージソリューション型プロジェクト
第23章 アウトソース型プロジェクト
第24章 ビジネスプロセス自動化プロジェクト
第25章 ビジネスアナリティクスプロジェクト
第26章 組込みおよびその他のリアルタイムシステムのプロジェクト
第4部 要求管理
第27章 要求管理のプラクティス
第28章 変更発生
第29章 要求連鎖のつながり
第30章 要求工学のためのツール
第5部 要求工学の実行
第31章 要求プロセスの改善
第32章 ソフトウェア要求とリスクマネジメント
【著者紹介】
ソフトウェア要求工学、プロセス改革、ソフトウェア品質などのコンサルティングと教育に従事。工学博士。Eastman Kodakで18年間、フォトグラフィック調査サイエンティスト、ソフトウェア開発者、ソフトウェアプロセス&品質改善リーダーなどの経験を持つ。米国でJolt Productivity Awardを受賞した代表的な著書の改訂版である「ソフトウェア要求 第2版」や「要求開発と要求管理」(いずれも日経BPソフトプレス)の著者。
内容説明
カール・ウィーガーズ著のバイブル「ソフトウェア要求」の最新刊!この10年間の要求開発を取り巻く技術トレンドがこの1冊に!!ビジネスアナリシスを取り込んで大幅刷新。
目次
第1部 ソフトウェア要求:だれが、何を、何のためにするのか(ソフトウェア要求の基礎;顧客の観点から見た要求 ほか)
第2部 要求開発(ビジネス要求の確立;ユーザーの意見の掘り出し ほか)
第3部 特定の種類のプロジェクト向けの要求(アジャイル型プロジェクト;機能拡張およびリプレース型プロジェクト ほか)
第4部 要求管理(要求管理のプラクティス;変更発生 ほか)
第5部 要求工学の実行(要求プロセスの改善;ソフトウェア要求とリスクマネジメント)
著者等紹介
ウィーガーズ,カール[ウィーガーズ,カール] [Wiegers,Karl]
Process Impact社のプリンシパル・コンサルタント。要求工学、ピアレビュー、プロジェクトマネジメント、プロセス改善などに関わる活動を続けている。その前はイーストマンコダック社に18年間勤務し、写真研究科学者、ソフトウェア開発者、ソフトウェアマネジャー、ソフトウェアプロセスおよび品質改善リーダーを歴任した。イリノイ大学で有機化学の博士号を取っている。ソフトウェア開発、化学、自己啓発、軍の歴史の各分野で、多数の本や記事を発表している
ビーティ,ジョイ[ビーティ,ジョイ] [Beatty,Joy]
Seilevel社の副社長。15年に及ぶビジネスアナリシスの経験を活かして、要求の引き出しとモデリングを改善できる新しい方法論を開発し、顧客のベストプラクティスの実践を助けている。また、フォーチュン500社が、ビジネスアナリシスの研究拠点を構築するのを支援している。何千人ものビジネスアナリストの教育研修を実施してきており、自身もCBAP(Certified Business Analysis Professional)認定を受けている。パデュー大学卒で、コンピュータ科学と数学の両方の学位を持つ
渡部洋子[ワタナベヨウコ]
宮崎県出身のITコーディネータ。戦略経営ネットワーク共同組合理事。IT系コンサル、ISMS関連の仕事、翻訳に携わっている
宗雅彦[ソウマサヒコ]
株式会社サイクス代表取締役、IIBA日本支部研究担当理事、情報サービス産業協会ビジネスアナリシス部会主席委員。外資系コンピュータメーカーでUNIXオペレーティングシステムの開発、シリコンバレーでビジネスインキュベーション活動に従事。現在、ビジネスアナリシスの研究と普及を基盤に、ICT経営の創造、変革、人材育成、事業計画の立案と実行を支援。IIBA本部におけるBABOK Version3.0の開発チームリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とりもり
takam
Hirotaka Nishimiya
watasak7