内容説明
この日に至るまで、日本のバスケ界は紆余曲折をたどってきた。関係者の証言で綴る日本バスケ界の奇跡。
目次
Bリーグが成功した「5つの理由」
日本バスケが陥った膠着状態
日本協会の「応仁の乱」
プロ化へ
bjリーグの発足とスポーツ起業家
JBLの苦悩と男たちの奮闘
合流の模索
FIBAからの制裁
川淵タスクフォースの全速改革
第3のリーグ
Bリーグの基本設計
ゼロからのスタート
企業チームのプロ化
人材とスポンサーを集める
開幕
著者等紹介
大島和人[オオシマカズト]
1976年生まれ。大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道との関わりを持つ。卒業後は損害保険会社、調査会社などに在職。2010年のライター活動開始後はバスケットボールやサッカー、野球などを取材。試合や選手に関する発信はもちろん、スポーツ界の制度設計、クラブ経営など「コート外」の取材に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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パトラッシュ
53
ある目的実現のため組織が作られても、集まった人の理想や考え方がバラバラでは機能しない。これに金や名誉や人間関係が絡み、統率役の不在が続くとどうにもならなくなる。そんな最悪の状態に陥ったバスケット界を、スポーツビジネスとして復活させた組織再生論だ。外部から組織運営実績のある人をリーダーに招き、過去を引きずる人や主張を排除してプロ化実現まで一直線に進む姿は鮮やか。国際協会の圧力があったとはいえ、日本的組織のダメな部分を手術する策は他になかったろう。今更だが東京五輪の組織委会長は川淵氏が適任だったのではないか。2021/04/08
Yutaka Matsuzawa
12
Bリーグができてから毎日が楽しい。トップリーグが2つあり、ごたごたしていたバスケ界。Bリーグができるまでに何があったのか? 結論。川淵三郎のリーダーシップ。改革しないとオリンピックに出さないよと外圧をかけられ、強い日本女子バスケの夢を奪う危機があった。2リーグを統合ではなく廃止。新リーグを創設したのが成功のカギ。ゼロクリアしてから新ルールをつくる。既得権益で身動きのできない日本社会も見習うべきだな。あとバスケ関係者をリスペクトする作者にも好感が持てた。最後にJリーグもだけど功労者の川淵さんに感謝。◎2021/03/28
のり
10
面白かった。FIBAから制裁を受けた時はどうなってしまうのか本当に心配だった。ずっとリーグ統一ができなかったのに大丈夫なのか、女子はどうなるのかと当時報道を見ながらヤキモキしてたなぁ。Bリーグ誕生までどんな交渉が行われていたのか知ることができて良かった。Bリーグになってからの方が抜群に試合観戦が楽しいと感じるので、皆さまに感謝です。オンザコートルールの「1-2-1-2」は懐かしい!2024/03/14
スプリント
7
分裂していた男子バスケを統合し、世間の注目を集めるまでにしたのはJリーグの生みの親でもある川渕氏だった。 B.LEAGUE誕生秘話。2023/11/26
しんさん
5
「スポーツ界の応仁の乱」笑笑。改革には人材とタイミングが不可欠。2021/05/10
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