出版社内容情報
本書は、建築系3DモデリングツールAutodesk Revitに標準アドオンとして搭載されているDynamoを活用するための解説書です。Dynamoは、ビジュアルプログラミングツールの1つで、パッケージ化されたプログラムのブロック(=ノード)をツリー状に結ぶことで、Revitなどの情報の操作や他のアプリとの連携ができるため、ユーザーは従来の記述式プログラミングよりも容易にさまざまな開発ができる将来性の高いツールです。本書では、Dynamoの基本操作方法から始め、想定されたシチュエーションに沿って、一緒に操作をしながらプログラムを作成していく方式を採っています。本書の最後では、Excelで作成した外部データと連携を可能とするノードやその使い方を学び、Revitを交えたワークフローを構築していくための知識とスキルを学べます。なお、本書の説明で用いたバージョンはRevitのVer.2019.2とDynamoのVer.2.0.2ですが、サンプルファイルの動作に関しては、Revit2020+Dynamo2.3.0およびRevit2021+Dynamo2.6.1においても正常に動作することを確認しています。ただし上位バージョンでは、扱える要素やプログラム、および検索方法など機能の一部が変更、追加されており、この点に関しては本文中では言及しておりません。
内容説明
Dynamoの基礎からExcel連携などの応用操作を通じてRevitモデリングを効率的に達成。
著者等紹介
矢野健太郎[ヤノケンタロウ]
2007年神戸大学大学院修士課程を修了し、同年4月に株式会社三菱地所設計へ入社。主に空調衛生設備の設計監理に従事。2010年、(社)空気調和衛生工学会で発足したWGにて、はじめてBIMに触れる。その後2011年にリニューアル建築部(現リノベーション設計部)に転属し、設計におけるBIMの必要性を痛感。2014年、同社デジタルデザイン室の発足メンバーに任命され、担当業務は全てRevit中心のワークフローへ変革させた。2018年に発足したR&D推進室では、次世代連携と称しRevit、DynamoおよびExcelを融合した設計手法などBIMをテーマとした研究開発の一方、Autodesk University Japanほか、Dynamoによる効率化をテーマとしたセッションに登壇するなど、業界に向けたBIMの普及活動も行っている。現在はR&D推進部BIM推進室として、RUGをはじめBIM主要団体への参加や、さらなるBIMの活性化を目指す研究開発や教育推進に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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