内容説明
数学、自然界、サイエンスのいたるところに登場する不思議な数列フィボナッチの秘密に迫る。『不思議な数πの伝記』の著者らによる続編。
目次
第1章 フィボナッチ数の歴史と姿
第2章 自然界のフィボナッチ数
第3章 フィボナッチ数とパスカルの三角形
第4章 フィボナッチ数と黄金比
第5章 フィボナッチ数と連分数
第6章 フィボナッチ数があてはまる例あれこれ
第7章 美術と建築に見られるフィボナッチ数
第8章 フィボナッチ数と音楽
第9章 個別のフィボナッチ数を求めるためのビネーの公式
第10章 フィボナッチ数とフラクタル
著者等紹介
ポザマンティエ,アルフレッド・S.[ポザマンティエ,アルフレッドS.][Posamentier,Alfred S.]
ニューヨーク市立大学教育学部の数学教育の教授で、主として中等教育での数学の教材や解説などの著書がある
レーマン,イングマル[レーマン,イングマル][Lehmann,Ingmar]
ベルリンのフンボルト大学で数学教授を務め、数学の著書があるほか、ドイツで数学の英才教育にあたったりしている
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまはるか
20
隣り合う二つの数の和によって1.1.2.3.5.8と無限に続く数列。植物の葉や花に見られる程度には知っていたが、隣り合うフィボナッチ数の比が8/5=1.6から黄金比に近づき987/610では小数9位まで黄金比に一致すること、4つの連続するフィボナッチ数の中二つの数字の平方の差と外側の二つの数の積が等しくなる(3.5.8.13の場合64-25=39 3×13=39)などはじめて知った。クラッシック音楽やフラクタルにも関わる。かなり専門的で全ては理解できなかったが不思議な世界が広がっていることは認識した。2024/05/22
ぼりんちゃん
3
ショーウィンドーの時計が10時10分を指しているのもフィボナッチだそう。2012/03/27
くまこ
3
超面白かった。ダン・ブラウンとか読んでる人なら、第7章「美術と建築に見られるフィボナッチ数」だけ目を通しても楽しいと思う。中学受験の算数でフィボナッチ数列はよく解いたけど、うわぁ、こんなに奥が深くて面白いものだったのね。2012/03/01
ななみ
3
フィボナッチ数列の奥深さの一端に触れることができます。数学好きならずパズルや推理小説が好きな方にもお薦め。2010/09/16
nagata
2
隣り合う項の和から次の項が生み出され続けるフィボナッチ数。その単純な手順とは裏腹に、黄金比をはじめさまざまな事象との調和を見せる数字の列は確かに圧巻。しかし、身の周りの現象をシンプルな等式に還元されるほど、近代科学の悪弊に付き合わされているような居心地の悪さも覚える。もとより要素還元主義は数学と親近性が極めて高い。あくまで数の妙をたしなむ程度がいいのだろうか。2019/06/16
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