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内容説明
グーグルが実現するクラウドの心臓とも言える巨大データセンターは、安価なPCサーバが有機的に連携し、データセンター全体があたかも1台のコンピュータであるかのように振る舞う。これをグーグルでは「Warehouse‐Scale Computer(WSC:倉庫規模のコンピュータ)」と呼ぶ。グーグルはなぜWSCのようなアプローチを採用したのか、WSCの利点とは何か、そして驚くほど高いエネルギー効率はどのように実現しているのか。グーグルのエンジニア自身があますところなく解説する。あわせて、DRAMエラーの実態を調査した同社の論文「DRAM Errors in the Wild:A Large‐Scale Field Study」の抄訳(「DRAMエラーは珍しくない―グーグル社が大規模調査」)を収録。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 負荷とソフトウエア基盤
第3章 ハードウエアの構成要素
第4章 データセンターの基礎
第5章 エネルギーと電力の効率
第6章 コストのモデル化
第7章 障害と修理への対応
第8章 WSCの課題
著者等紹介
バロッソ,ルイス・アンドレ[バロッソ,ルイスアンドレ][Barroso,Luiz Andr´e]
グーグル社のエンジニア。ソフトウエアインフラストラクチャ、故障分析、エネルギー効率、ハードウエア設計など、複数の分野を手がけてきた。社内のコンピューティングプラットフォーム設計を担う、グーグルのプラットフォームエンジニアリングチームのヘッドマネジャーでもある。Pontifica Universidade Catolica大学(リオデジャネイロ、ブラジル)やスタンフォード大学で講義を行った経験もあり、南カリフォルニア大学でコンピュータエンジニアリングの博士号を、PUC(リオデジャネイロ)で学士号・修士号を取得している
ヘルツル,ウルス[ヘルツル,ウルス][H¨olzle,Urs]
運営上級副社長兼グーグルフェロー。グーグル初の技術担当副社長としてグーグルの技術インフラストラクチャの開発を指揮した。現在は、グーグルのサーバ、ネットワーク、データセンターの設計や運営の責任者を務める。グーグルへの入社前は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校でコンピュータサイエンスの准教授をしていた。1988年、スイス連邦工科大学(ETH)チューリヒ校でコンピュータサイエンスの修士号を取得し、同年にフルブライト奨学金を得ている
丸山不二夫[マルヤマフジオ]
東京大学教育学部卒。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。稚内北星学園短期大学学長。同短大の四年制大学移行に伴い、稚内北星学園大学学長を二期務める。その後、早稲田大学情報生産システム研究科客員教授、公立はこだて未来大学情報科学部特任教授。日本Javaユーザ会会長。クラウド研究会代表。日本Androidの会会長
首藤一幸[シュドウカズユキ]
エンジニアとして「人には作れないものを作る」をモットーに、Javaスレッド移送システム、Just‐in‐Timeコンパイラ、オーバレイ構築ツールキットなどのソフトウェアを開発してきた。2006年ウタゴエ(株)取締役最高技術責任者。2008年12月より東京工業大学准教授。2009年5月よりIPA未踏ユースプロジェクトマネージャを兼任。博士(情報科学)
浦本直彦[ウラモトナオヒコ]
XML、Web Services、Semantic Web、Web2.0、そしてクラウドと、ウェブの進化を追いかけながら、言語処理、セキュリティ、パフォーマンスに関する研究開発および標準化活動を行ってきた。1990年、日本IBM入社、東京基礎研究所配属。2000年‐2005年、国立情報学研究所客員助教授兼務。2009年より、情報セキュリティ大学大学院連携教授兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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