数式に憑かれたインドの数学者〈上〉ラマヌジャンの渡英

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822284039
  • NDC分類 933
  • Cコード C0041

内容説明

インドにもイギリスにも居場所を見出せなかった天才数学者ラマヌジャンの生涯。

著者等紹介

レヴィット,デイヴィッド[レヴィット,デイヴィッド][Leavitt,David]
フロリダ大学で教鞭を執り、同大学の文学誌“サブトロピックス”の編集に携わりながら自らも執筆活動。1961年、アメリカのペンシルヴェニア州生まれ、イェール大学出身

柴田裕之[シバタヤスシ]
早稲田大学、Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

60
夭逝の数学者、ラマヌジャンとハーディの友情を描いた映画『奇蹟がくれた数式』は観る機会を逃してしまったのでラマヌジャンについて書かれているこの本を読みました。でもこの本の内容は、ラマヌジャンというよりも彼に向けられる英国人の神秘性への期待やハーディとゲイの同性愛的関係性、ガートルードとアリスの女特有の優越感情をベースにした関係性がメインで、ラマヌジャンの心境はぼやけたまま。しかし、ラマヌジャンの導き出した数式は規則性があって綺麗だな・・・。そして当時のケンブリッジ大学使徒会のメンバーは豪華である。2016/12/30

みつ

14
藤原正彦氏の著作『心は孤独な数学者』他や映画『奇跡がくれた数式』でも取り上げられた(いずれもお薦め)数学者ラマヌジャンについての本。英の数学者ハーディが彼を「発見」したこと、イギリスへの招聘まで、渡英した彼を巡るイギリス人たちの戸惑いと困惑と愛情を、ハーディの回想を織り交ぜながら描くのが主題。中でも彼の回想に現れる同性愛、同僚のネヴィル夫人アリスのラマヌジャンに寄せる想いが、密やかで不穏な通奏低音を響かせる。やがて第一次世界大戦が勃発し、数学に没頭しうる世界だったトリニティも否応なしに巻き込まれてゆく。2021/09/23

やまはるか

12
 20世紀初頭にケンブリッジ大の数論学者G・H・ハーディがインドで見出した数学者ラマヌジャンの思い出を語る形式の物語。常人に非ざる天才たちの研究生活が描かれる。数が持つ性格をひたすらに探求する。3333331が素数で33333331は素数でないことの不思議さ美しさ。研究者間の同性愛的性向。「男色にはこれまでいろいろ考えて来た。愛というものだ。女性を求めることで己を知り、己を知ることで未知のものを探求する。その未知のものというのがつまり女性だ」同性愛は未知のものを探求せず自己濫用しているに過ぎないという。2022/06/03

脳疣沼

5
ラマヌジャンというのはなんとも魅力的な人で、伝説の数学者なのだが、インド人ということもあり、周りの人が勝手に神秘的なものを背負わせてしまっている感もあり、数々の逸話もどこまで本当なのかという勘ぐりもあるのだが、本書を読むと、まあそういう人もいるか、という感じはしてくる。と言っても小説なのだが(笑)それにしても、この時代のケンブリッジのメンバーは豪華である。2015/07/23

EnJoeToh

4
胸の張り裂けるような。2009/10/17

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