出版社内容情報
メビウスの帯にまつわる数学、文学、映画、街中の造形などの様々なトリビアを提供。
内容説明
メビウスの世界へようこそ!!エッシャーの版画作品でお馴染みのメビウスの帯のトリビアに加え、結び目理論、クラインの壷、ペンローズ・タイルなど、トポロジーの旅を味わう。
目次
第1章 メビウスの手品師たち
第2章 結び目、文明、自閉症、表と裏の一体化
第3章 メビウスの生涯
第4章 技術、玩具、分子、特許
第5章 位相幾何学と、それを越えた世界の不思議な冒険
第6章 宇宙、リアリティ、超越
第7章 ゲーム、迷路、アート、音楽、建築
第8章 文学・映画
第9章 最後に
著者等紹介
ピックオーバー,クリフォード・A.[ピックオーバー,クリフォードA.][Pickover,Clifford A.]
IBMワトソン研究所リサーチスタッフメンバー
吉田三知世[ヨシダミチヨ]
京都市生まれ。京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
56
初心者向けの内容なのだろうが、小生にはそれでも味わい深い本だった。 メビウスの輪(帯)というメタファーをエッセイや小説で何度使ったかしれない。 日常と非日常が、異次元の世界が、過去や未来や現在が、今ここの地点から、その立っている面を辿っていくだけで自然と紛れ込んでいき、迷い込んでいく。 あらゆる世界が堂々巡りのような、眩暈のする世界の諸相が重なり合っている、そのただ中に自分が居る。 トポロジーや位相幾何学なんて分からないけど、それでも遮二無二かぶりついて、その一端をでも味わうのがすきなのだ。 2008/09/11
ジョジョ
1
メビウスの帯について、数学はもちろん、伝記、特許、工学、パズル、天文学、美術、映画、文学…と様々な視点からイラストもりだくさんでガイダンスしてくれる1冊。 頭のなかで図形・立体思い浮かべながら読み進めるととても楽しい。各章末のパズル問題の難易度もちょうどよい。リボンとゼロハンテープとはさみを用意して読むのがオススメ。2013/09/14
壱萬参仟縁
0
繊維を研究している人が詳しいような内容に思えるが、綾取りをしている人にもなじみやすいのではないだろうか? こんがらかってしまうのが苦手な人でも、この帯の不思議に引き込まれることはあると思える。公務員試験に出るかどうかにかかわらず、頭の体操にはなると思った。2012/06/12