内容説明
電話はすべてのネットワークの原点だ。ダイヤルしてから一瞬で相手につながるまでを丁寧に解説。10年後も通用する“基本”を身につけよう。
目次
「電話がつながる」ってどういうこと?
第1部 NTT電話編(音はどうして伝わるの?;電話局までの道のり;ダイヤルすると電話交換機たちがおしゃべり開始;これがNTT電話網の構造だ ほか)
第2部 IP電話編(IPネットに「声の通り道」を作るとは?;集会を開くプロトコル「SIP」;声をIPパケットに入れる;ひかり電話の仕組み ほか)
第3部 携帯電話編(どこに行ってもつながる理由)
著者等紹介
米田正明[ヨネダマサアキ]
1966年山口県宇部市生まれ、広島育ち。早稲田大学理工学部数学科卒。ソニーにて通信やOSなどソフトウエア開発に携わった後、1995年に日経BPに入社。『日経コミュニケーション』の記者として激動の通信市場・技術を報道。2006年以降は『日経ソフトウエア』や『日経パソコン』などIT関連雑誌の編集長や発行人などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Olly
8
タイトル通り電話のネットワークの仕組みの入門書です。技術誌の連載風の章立てで、図示や例え話が明快で、理解しやすかったです。電話を使っているだけでは、電話交換機の存在は意識しないわけですが、電話交換機が送ってくる電話の音(ダイヤル音、呼び出し音、電話が切れたときの音)は交換機が送ってくるものだし、電話番号を押したときに交換機がどう相手側との通信を確立させるのかなどもくどいくらいに書いてくれてて勉強になりました。また各種プロトコルの説明も詳しめに書いてあり、他の本を見ずとも意味を理解していくことができました。2020/03/23
hori-chan
4
いまさらながら読んでみたが、非常にわかりやすい。例えが秀逸。2018/09/27
roughfractus02
4
産業社会のネットワークは地球に道、航路、線路を描き、そこに動く機械を走らせてモノを運搬することで形成された。情報社会のネットワークは電信から電話に至る過程で、アナログ(音声による電話機から交換機まで)からデジタル(交換機同士)への変換と転送を瞬時にシンプルに行なう技術開発に支えられて形成された。本書は、この変換過程とインターネットとの共通部分を示しつつ、NTT電話、IP電話、携帯電話との違いを中心に概説する。音声と電子信号の速度差の調整技術、通話前の音の仕組み等を読むと、電話の向こうの世界が見えるようだ。2018/03/22
2n2n
4
正直、電話を舐めていた。電話すげぇ。電話を支える技術すげぇ。何にしても、モノやシステムが動く仕組みを理解するというのは楽しいもんだ。2013/07/31
asanosatonoko
3
文系にもわかる電話講座。わかりにくいところはうまくぼやかして、わかった気にさせてくれる。基本的な仕組みを理解できるので関連資格を勉強してる人にもお勧めな一冊だと思う。用語丸暗記の苦行から解放してくれる。2014/07/26