宇宙のランドスケープ―宇宙の謎にひも理論が答えを出す

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宇宙のランドスケープ―宇宙の謎にひも理論が答えを出す

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  • サイズ A5判/ページ数 544p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822282523
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0040

内容説明

ひも理論とインフレーション理論が結びついた驚愕の宇宙像。無数の種類の宇宙が無限回出現する。

目次

ファインマンが描いた世界
物理学の難問中の難問
ランドスケープを転がる宇宙
唯一性とエレガンスの神話
晴天の霹靂
ありそうもない偶然を解き明かす
ゴムひもで動く世界
ひも理論の復活
理論の力だけでどこまで行けるか
ルーブ・ゴールドバーグ機械の背後に
泡を吹き出す宇宙
ブラックホール戦争
要約

著者等紹介

サスキンド,レオナルド[サスキンド,レオナルド][Susskind,Leonard]
スタンフォード大学の理論物理学教授。ひも理論の先駆者として知られている。ニューヨークで育ち、成人してすぐの頃は父親と同じ配管工の仕事をした。シティカレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の工学部に進み、コーネル大学で理論物理学の博士号を取得。1969年、南部陽一郎と同じ時期にハドロンのひも理論に到達した。ブラックホールに吸い込まれた量子の情報は失われると主張するスティーブン・ホーキングに対抗して、ゲラルド・トフーフトとともに情報は失われないとする論陣を張った(「ブラックホール戦争」)。トフーフトとの共同研究の成果として、ブラックホールの奇妙な相補性の原理やホログラフィック原理を見出し、理論物理学に深い影響を与えた

林田陽子[ハヤシダヨウコ]
翻訳家。1978年に慶応義塾大学文学部を卒業。同大学日吉情報センター、日経マグロウヒル(現日経BP社)、アスキーで勤務した後、1986年に独立して翻訳業務に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BIN

4
ちょっとずつ読んだので最初の方があまり覚えてない。ひも理論家の著者がなぜ人間が存在するこの宇宙であるのかの考えを他研究者との話を交えて語られてます。最初に素粒子論や宇宙論についての説明から入り、一般人にもできるだけわかるように書こうとしているのでしょうが、ある程度物理の知識がないと難しいでしょう。未だに私はファインマンダイアグラムの良さがわかってないです。キーは人間原理、メガバース。グーゴルという単位を初めて知った。2020/04/27

roughfractus02

4
永久インフレーション理論(A・ビレンケン)、量子情報理論(C・サイフェ)等のアプローチと比較すると、超弦理論の多世界宇宙論が形而上学的語調が強くなるのは、この宇宙は多世界宇宙には偶然だが、人間には必然であるという人間原理を打ち出すからだろう。この原理によって宇宙論は信念の問題を提示し、論理領域では様相論理に議論を移行させる。一方、超弦理論に対する多くの批判に対し、アインシュタインの宇宙定数λの変化から著者が提起する多世界宇宙の景観は、従来の科学の反証可能性(ポパー)なるガイドラインへの挑戦にも見えてくる。2019/02/12

okaka

3
なぜ宇宙はここまで人間に都合よくできているのか、という疑問を素粒子論から考察してゆく本。序章の段階で示される最終的なビジョン(なにやら仏教の三千大世界を思わせるところが興味深し)は理解できるのだけれども、なぜそれが導かれるのかという解説部分になると脳が完全にオーバーヒートしてしまってもうフラフラ。多次元のやさしい解説書ってないのかなあ…。2013/01/19

酔花

2
高島雄哉『ランドスケープと夏の定理』を読んだ繋がりで着手。宇宙は何者かによって精緻に組み立てられたのか。それとも観測者が存在する以上、観測者にとって都合の良い宇宙が創造されただけなのか。偶然とは考えられぬ程各々の要素が上手く調節されているこの宇宙について、インテリジェント・デザインや人間原理を持ち出すことなく、科学的な説明を試みたサスキンド。その彼が提唱するのが表題にもある「ランドケープ」という概念である。荒唐無稽にも聞こえるランドスケープが物理科学の知見によって強固な理論になっていく過程が楽しい。2014/11/30

2
なぜ宇宙はかくのごとく人間のような知的生命体が存在できるように微妙な調整がなされているかのごとくであるのか? をテーマとして宇宙論全般の入門的知識も網羅されている本。作者はひも理論と“人間原理”を推す論者で、話の主軸はそこである。  

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