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内容説明
本書は、時代に合った企業へと変化する能力を身につけるための処方箋である。これから、効率と柔軟性のジレンマの本質を追求していく。効率を高めるほど、変化するのはむずかしくなる。本書は管理者に、少しだけ効率を落とし、大幅に効果を高める方法を教える。あらゆる変化に欠かせない「ゆとり」とはなにかを紹介。そして、やみくもに効率を追いかけ、あらゆるゆとりを削るのではなく、ゆとりを上手に使う方法を提案する。
目次
第1部 ゆとり(斧を持った男;忙しさの意味 ほか)
第2部 本当に速く仕事をするには(プレッシャーの代償;強気のスケジュール ほか)
第3部 変化と成長(ビジョン;リーダーシップの「リーダーシップ」 ほか)
第4部 リスクとリスク管理(常識の誤り;リスク管理の基本 ほか)
著者等紹介
デマルコ,トム[デマルコ,トム][DeMarco,Tom]
ニューヨークとロンドンに拠点を置くコンサルタント会社、アトランティック・システム・ギルド社の会長。1979年以来、生産性管理、プロジェクト管理、企業文化などに関する講演や執筆、コンサルティングを国際的に行っている。1986年に、情報科学における優れた業績によって、J.D.Warnier賞を受賞。メイン州キャムデン在住
伊豆原弓[イズハラユミ]
翻訳家。1966年生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
35
ゆとりが、改善ののりしろ。ゆとりがないと、改善できないという話がつかみ。 P37 「NPO(非営利組織)では、管理をしないか、または管理をして全員いなくなってしまうかだ。」 「管理者は100%自分に管理権限があると思い込み、私の仕事はすべてを管理すること、 部下の仕事はすべてをやることだと思っていた。違った考えをするまでには、長い時間がかかった。」 非常にうまい点を捉え方をしている。 ファンが多いのもうなづける。2021/08/29
ニョンブーチョッパー
10
★★★☆☆ 10年以上ぶりの三読め。以前読んだときほどの満足度には達しなかった。以前読んだときは、職場が、本書に書かれている「ゆとりのない状態」に近かったのかもしれない。そういう意味ではエンジニア業界も含めて職場環境は改善されているのではないかと思う。まだまだ改善されていない職場やシチュエーションも未だに現存するとも思うけれど。仕事だけでなく、生活する上でも、いろいろなところに少し余裕を持たせておくと、想定外の事態が起きたときに吸収できる。↓2022/06/22
さくらこ
8
「ゆとり」をキーワードに、管理・変化・リスク等、知的生産全般について書かれた本。易しく書いてあるが故にわかった気になるけれど、実行するのは難しいなぁ。2012/11/07
Saiid al-Halawi
7
ゆとり→変化→成長の一般法則。「ゆとりは一種の投資である。」p.512015/10/27
monotony
6
本当の高効率はゆとりから生まれる。これは真理かと。原題はslack。日本ではゆとり世代を筆頭にゆとりというキーワードが嫌味な言葉に使われるようになって久しいが極度のストレスやプレッシャーは効率のいい状態は生まない。ゆとりを生むためのヒントが詰まった読み応えのある一冊でした。特に変化について論じた第三部が良かったです。変化はコスト。変化のコストを如何に下げるか個人的なテーマの一つです。2017/02/26