「中国の尻馬」にしがみつく韓国

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「中国の尻馬」にしがみつく韓国

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822279448
  • NDC分類 319.21
  • Cコード C0031

出版社内容情報

静かに軋み始めた朝鮮半島。NBO PVナンバーワンコラム『早読み 深読み朝鮮半島』発。必読のシリーズ最新第7弾

2015年9月3日、韓国の朴槿恵大統領は中国・天安門の壇上にいた。習近平主席と、ロシアのプーチン大統領とともに。軍事同盟を結ぶ米国の反対を振り切り、抗日戦勝70周年記念式典に出席した。
9月19日、日本は安全保障法案を成立させた。米国やアジア諸国とともに、膨張する中国の封じ込めを期すものだ。しかし韓国は、安保法案に中国とともに強い懸念を表明した。
10月16日、オバマ大統領は、南シナ海の軍事基地化を進める中国をともに非難するよう朴大統領に求め、10月27日には南シナ海に駆逐艦を送った。が、韓国は対中批判を避け、洞ヶ峠を決め込んだ。
韓国は中国の「尻馬」にしがみつき、生きることを決意したのだ。そんな中で浮上した「核武装」論。北朝鮮の核保有に備えるためとしつつ、米国の傘に頼れなくなる現実が彼らを追い立てる。

静かに軋み始めた朝鮮半島を眼前に、日本はどうすべきか。戦後70年の安倍談話は、中国の顔色を見ながら「卑日」を繰り返す韓国への決別を表明した。日本は目まぐるしい世界の構造変化を見据え、針路を定める時を迎えた。

日経ビジネスオンラインPVナンバーワンコラム『早読み 深読み朝鮮半島』発。必読のシリーズ最新第7弾をお届けします。

【プロローグ】海と陸に分かれた日韓

【第1章】米中の狭間に芽吹く南北の核
1.「米国は今度こそ許してくれるはずだ」
  ついに「核武装」を訴えた最大手紙
2.核抑止論が専門の矢野義昭客員教授に聞く(1)
  米国も今度は許す? 韓国の核
3.核抑止論が専門の矢野義昭客員教授に聞く(2)
  10年後には「北朝鮮」がもう1つ?

【第2章】中国に肩を叩かれ「卑日」
1.「日本も強制を認めた」と英語で発信
  「世界遺産で勝った」韓国が次に狙うのは
2.世界遺産妨害の次は天皇提訴
  これが「卑日」だったのか――
3.「卑日」で目指す日本からの“独立”
  四半世紀前には「崇日」国家だった
4.韓国人の「自嘲」が生んだ「卑日」
  今度は日本が見下される番だ
5.「従中」するにも「卑日」が要る
  コリア・アズ・NO.1

【第3章】韓国を自滅に追い込む日本
1.朴槿恵はうっちゃられた
  「韓国外し」の安倍談話
2.「安倍談話は韓国を陥れる嵌め手だ」
  朴槿恵はなぜ、日本に反撃しないのか
3.「従中」一直線、でも困った時は米国頼み
  “恩知らず”の韓国
4.韓国は「恐怖」と「甘え」の狭間で生きる
  「どうせ、中国の属国だったのだから……」

【第4章】「南シナ海」が韓国の岐路
1.「非民主国家連合に参加」と世界から見なされた朴槿恵
  「帰らざる橋」を渡る
2.帰国後も習近平を見つめる朴槿恵
  統一は中国とスクラム組んで
3.「姫! ご乱心」と叫ぶ保守メディア
  「ヒトラーと心中した日本」になる
4.「もう、中国がアジアの盟主だ」
  「中国の尻馬」にしがみつく
5.「南シナ海」を踏み絵にしたオバマ
  蟻地獄の中でもがく韓国

【エピローグ】『奇皇后』と『刑事フォイル』の間

内容説明

「今度こそ核武装」朝鮮半島が、軋む。その時、日本はどうすべきか。必読の第7弾。米中北ロの駆け引き、東アジアの新・勢力図を読み解く。

目次

プロローグ 海と陸に分かれた日韓
第1章 米中の狭間に芽吹く南北の核(「米国は今度こそ許してくれるはずだ…」―ついに「核武装」を訴えた最大手紙;核抑止論が専門の矢野義昭客員教授に聞く1―米国も今度は許す?韓国の核;核抑止論が専門の矢野義昭客員教授に聞く2―10年後には「北朝鮮」がもう1つ?)
第2章 中国に肩を叩かれ「卑日」(「日本も強制を認めた」と英語で発信―「世界遺産で勝った」韓国が次に狙うのは…;世界遺産妨害の次は天皇提訴―これが「卑日」だったのか―;「卑日」で目指す日本からの“独立”―四半世紀前には「崇日」国家だった;韓国人の「自嘲」が生んだ「卑日」―今度は日本が見下される番だ;「従中」するにも「卑日」が要る―コリア・アズ・NO.1)
第3章 韓国を自滅に追い込む日本(朴槿恵はうっちゃられた―「韓国外し」の安倍談話;「安倍談話は韓国を陥れる嵌め手だ」―朴槿恵はなぜ、日本に反撃しないのか;「従中」一直線、でも困ったときは米国頼み―“恩知らず”の韓国;韓国は「恐怖」と「甘え」の挟間で生きる―「どうせ、中国の属国だったのだから…」)
第4章 「南シナ海」が韓国の岐路(「非民主国家連合に参加」と世界から見なされた朴槿恵―「帰らざる橋」を渡る;帰国後も習近平を見つめる朴槿恵―統一は中国とスクラム組んで;「姫!ご乱心」と叫ぶ保守メディア―「ヒトラーと心中した日本」になる;「もう、中国がアジアの盟主だ」―「中国の尻馬」にしがみつく;「南シナ海」を踏み絵にしたオバマ―蟻地獄の中でもがく韓国)
エピローグ 『奇皇后』と『刑事フォイル』の間

著者等紹介

鈴置高史[スズオキタカブミ]
日本経済新聞社編集委員。1954年、愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。77年、日本経済新聞社に入社、産業部に配属。大阪経済部、東大阪分室を経てソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)。04年から05年まで経済解説部長。95~96年にハーバード大学日米関係プログラム研究員、06年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。「中国の工場現場を歩き中国経済のぼっ興を描いた」として02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

39
日韓を取り巻く国際問題を解説したシリーズ七巻目。日経新聞に連載されているので、イデオロギーに捕らわれる事無く公表された事実を元に読み解いているのが相変わらず心地よい。今回は世界遺産に絡む卑日もさることながら、一番大きなテーマとして中国の抗日七十年軍事パレードに出席した事が中心に取り上げられている。日本のテレビでも天安門上に嬉々として座る大統領がよく放送されてたけど、近年あれほどよくわかるポイントオブノーリターンも無かったなあ。次巻の中心はやはり北の核実験が中心になるであろうから、それも興味深いものである。2016/01/25

kenitirokikuti

7
2015年6〜10月の日経ビジネスオンラインで配信された鈴置氏の連載コラム。2015年7月に明治日本の産業革命遺産がユネスコの世界遺産に登録されたが、韓国から朝鮮人労働者が強制労働させられていた(forced labour)と横槍が入る。日本側は戦時徴用(requisition)としていたが、forced to work と妥協。いま話題の元徴用工問題である。当時はよく分からんかったなぁ…。で、同年8.14の戦後70年談話では韓国に意趣返しをした。日本が韓国を植民地にした、というニュアンスがない。2018/11/03

こぼこぼ

1
2015年6~10月頃迄の日韓情勢の読解き。主なイベントは戦後70周年記念談話や抗日式典パレード,南沙諸島関連問題。最近(2016年3月)は多少米国への接近が窺われるが(米韓共同軍事演習やTHAADの韓国配備に関して原則合意との報道),著者の見立て通り,韓国は中長期的には中国チーム入りするに違いないし,日本としてもその前提で対応すべきだろう。反日と卑日の違いに関する明確な定義と展望に関しては著者ならでは。産経の黒田氏の様な情緒的な観点とは一線を画す。2016/03/26

yomihajime

0
 帰らざる橋を渡り中国傾斜を隠すこともなくなった韓国。2015年後半の極東アジア情勢を主に韓国メディアの分析から説く。朝鮮日報、中央日報、東亜日報の保守三紙が主だが韓国政権と補完関係にあるのではと思う。2015/12/19

Fumi Kawahara

0
シリーズ第七弾。韓国定点観測。主敵は北朝鮮であって中国ではない韓国にとって、米中対立は困りものなのに、米中対立がますます鮮明に。その時韓国は?!はい、安定の「日本が悪いニダー!」ですね(・ω・)私はそれよりもですね、靖国のトイレボカンとか、今日も産経新聞の記者の無罪ニュースとかメディアへの露出があるのですがね、それにも関わらず、父&会社のおじ様達観察でですね、ユネスコ世界遺産登録頃までは少し憤慨しつつ、「また韓国か」と話題にしていた人までもが、全く韓国の話題をしないことの方が怖いです。・・・こっわー・・・2015/12/17

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