おもしろおかしく―人間本位の経営

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おもしろおかしく―人間本位の経営

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822277758
  • NDC分類 335.04
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「おもしろおかしく」を社是に掲げる世界的企業の堀場製作所の堀場氏、90年の人生から導き出した人間本位・企業経営の経営手法開陳

孔子は言いました。「仕事のことを熟知しているだけでなく、仕事が好きになるといい。そして仕事が好きであるよりも、仕事を通じて心がウキウキするくらいに楽しんでいると、なおのこといい」。この教えを地で行くのが堀場製作所の創業者、堀場雅夫氏です。仕事を楽しめば楽しむほど、人の潜在能力は引き出されると考えた堀場氏は「おもしろおかしく」という奇想天外な社是を掲げ、従業員満足度が極めて高い会社をつくりました。
「正しい経営」というものがあるとすれば、それは一体何なのか――。ブラック企業が跋扈する今、90歳の名経営者が人間精神に立ち戻って考察・講義します。

1章 ●おもしろおかしくの経営概論
人間本来の欲望を抑えるな。欲が少ない人は役に立たない
ヨイショ役員が猛反対した「おもしろおかしく」の社是
「好之者不如楽之者」。ブラック企業はこれを読め
「お疲れさま」禁止令。疲れていると決めつけるな
経営に「方程式」はない。僕が自説を大転換した理由
自分の極限を知っている? 人類の最大の強みは「順応性」
おもしろく仕事をしていれば、魅惑の「青い鳥」が見つかる
世界の「ホリバリアン」がグループソングを歌う
解説

2章 ●おもしろおかしくの方法論─社員編─
給料は空から降ってこないと、社員にしっかり納得させる
ネガティブ評価を廃止すれば、社員はベンチャラスになる
灰皿も椅子も投げた。愛情あるなら社員を叱れ
社員が大量退職寸前! 不満の原因は「肩書」「名刺」
本当に嫌な仕事も、考え1つでおもしろくできる
優秀な人を採るにはこう叫ぶ。「自信のない者は大企業へ行け」
全社員が株主の福利厚生会社。おもしろい職場を自ら考える
売れるものばかりを作るな。王道を歩く会社はおもしろい
「日本はワン・オブ・ゼムや」。60年前の僕を動かした金言
沈黙はカス。カネにならん。自分を過大評価しなさい
解説

3章 ●おもしろおかしくの方法論─経営者編─
どんな情報もオープンに。それで社長は楽になる
脂身削っても、長生きしない。元気の秘訣はストレス最小化
税務署員はこう追い返す。何事もホームで勝負すべし
取引先をハッピーにすれば、自分も必ずハッピーになる
「すべては、わしの責任」。それは最高のセリフやで
社長が高い報酬をもらうのは、責任の重さが違うからだ
朝からリズムが悪い日は、重要な判断をしてはいけない
堀場家の持ち株は30%。これで会社を始めて大正解
ハイリスク・ハイリターンは駄目。「臆病な経営者」が成功する
倒産の恐怖は経営者に必要。ただし、ストレスを軽減する
補助金を使えないようでは社長業は務まりません
「60歳以上の役員は認めず」。商法を変えたらどうですか
社長に不向きな子供を社長にするのは、不幸の極致
相談役にも、たまに相談しよう。それで親子の関係は良くなる
解説

対談 ●堀場雅夫×村上太一(リブセンス社長)

目次

1章 おもしろおかしくの経営概論(人間本来の欲望を抑えるな。欲が少ない人は役に立たない;ヨイショ役員が猛反対した「おもしろおかしく」の社是;「好之者不如楽之者」。ブラック企業はこれを読め ほか)
2章 おもしろおかしくの方法論―社員編(給料は空から降ってこないと、社員にしっかり納得させる;ネガティブ評価を廃止すれば、社員はベンチャラスになる;灰皿も椅子も投げた。愛情あるなら社員を叱れ ほか)
3章 おもしろおかしくの方法論―経営者編(どんな情報もオープンに。それで社長は楽になる;脂身削っても、長生きしない。元気の秘訣はストレス最小化;税務署員はこう追い返す。何事もホームで勝負すべし ほか)
対談 堀場雅夫×村上太一(リブセンス社長)

著者等紹介

堀場雅夫[ホリバマサオ]
1924年生まれ。45年京都大学理学部在学中に堀場無線研究所を創業。国産初のガラス電極式pHメーターの開発に成功し、53年に堀場製作所を設立。「おもしろおかしく」を社是に掲げ、ベンチャービジネスのモデルともいえる企業をつくり上げた。61年には医学博士号を取得。78年に会長、2005年から最高顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともひろ

13
おそらく堀場さんの最後の著作と思われるが、最後まで堀場さんらしい、ベンチャー的な好奇心に満ちた内容になっている。最後まで、おもしろおかしくを貫いた堀場さん、しばらく、こんな面白い経営者は出てこないかも。2018/04/09

メガネ

12
京大在学中に学生ベンチャーとして堀場製作所を創業し、グローバル企業に育てた堀場雅夫氏の経営哲学。彼の一言一言に説得力があり非常に勉強になった一冊でした。彼の経営哲学の根幹にあるのが「イージーゴーイング」という考え方。経営者がおもしろおかしく働いていない会社で、現場の社員が仕事を楽しめるわけがない。経営者がおもしろおかしく働くには、負担や権限をどんどん外に分け与えたらいい。経営者が負担が軽くなって初めておもしろおかしく働ける環境ができる。会社は舞台、社員は俳優、経営者は演出家。経営者が俳優になったらあかん。2018/05/01

おせきはん

9
税引後利益の6%が役員賞与、30%が配当、社員の賃金は付加価値の60%以上とするルールを明示して自分も周囲も楽になったというエピソードから、考えをオープンにするメリットに気づきました。考えをオープンにするには多くの人を納得させられる根拠を示す努力が必要ですが、その過程を楽しむことによって楽になるのですね。2017/12/26

コハル

1
仕事とは本来面白いもの、おもしろおかしく働ける環境は人の持つポテンシャルを最大に活かす。 そんな堀場氏の思いに感銘し共感したので読んでみた。 社是のイメージと裏腹に、堀場氏の経営の考え方は意外にも堅実。 おもしろおかしく働く風土も、地に足ついた経営あってこそ。2022/01/12

Akitoshi Maekawa

0
ちょうど話題のVWの排気ガス問題の測定を担っており、また学生起業の先駆けということで堀場さんの著作を。ホンモノの経営者は深い人間理解があって、それを合理的に経営に結びつけられていて、それが『会社は資本と経営と労働の3本の柱で成り立っている』という言葉に集約されているのかな、と思った。『会社は舞台で、社員は俳優、経営者は演出家』ってのも至言。俳優はまずは利己から入るべきで、その意味で愛社精神は必要ない、と言いきるのもかっこいい。手あかのついていない経営者の生声が詰まっていておすすめ。2015/10/07

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