出版社内容情報
はやぶさ2が目指すのは“行きたい星”。キーパーソンのインタビューを交えながらプロジェクトの実像に迫る。
世界初の小惑星からのサンプルリターンを果たした初代はやぶさ。
だが、数々のトラブルに見舞われ、満身創痍での帰還だった。
しかも、目指したのは“行ける星”。“行きたい星”ではなかった。
はやぶさ2が目指すのは“行きたい星”。
水や有機物が存在すると考えられているC型小惑星の一つだ。
その星と地球との位置関係から、はやぶさ2では短期開発が必須。
しかし、なかなか予算が付かず、本格始動は遅れに遅れる。
キーパーソンのインタビューを交えながらプロジェクトの実像に迫る。
小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として開発が進む「はやぶさ2」。12月3日にその小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したロケットが鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。さまざまなトラブルに見舞われながらもさまざまな知恵で困難を乗り切り、微粒子ながらもケイ素質(S型)小惑星「イトカワ」の破片を見事に地球に持ち帰ったはやぶさ。はやぶさ2では、炭素質(C型)小惑星「1999 JU3」の破片の持ち帰りを目指す。
微粒子ではなく、もっと大きな破片を持ち帰りたい。そのミッションをより確実に遂行できるように、はやぶさ2では、はやぶさの教訓や経験を生かして様々な改良や新技術を加えている。はやぶさ2のプロジェクトの意義と全体像、ミッション遂行に向けたシナリオ、それを実現する技術、さらにはやぶさから得られた教訓に基づく改良点など「はやぶさ2のプロジェクトの全貌と凄さ」、および「打ち上げまでに乗り越えなければならなかった生みの苦しみ」をキーパーソンのインタビューを交えて紹介する。
筆者は、宇宙関係のプロジェクトや技術に詳しい松浦晋也氏。宇宙開発に興味のある一般の技術者/ビジネスマン、将来の技術者候補である大学生や高校生を主な読者対象として想定している。
【第1部】プロジェクトの全体像と意義
初代に続き、再び世界初を求めて
第1章:水と炭素化合物の採取に挑むはやぶさ2
小惑星到着は2018年夏、地球帰還は2020年末
第2章:初代はやぶさとはやぶさ2
苦い経験を踏まえた設計変更と新たな探査を目指す新装備
【第2部】プ口ジェクト関係者が語るはやぶさ2
打ち上げ前から前途多難にして波瀾万丈だった
第1章:はやぶさからはやぶさ2へ
川口淳一郎 JAXA宇宙科学研究所教授
第2章:電気推進システムで未来を切り拓く
國中均 JAXA宇宙科学研究所教授
第3章:いちばんつらい時期のプ口ジェクトを支えて
吉川真 JAXA宇宙科学研究所准教授
第4章:惑星科学を宇宙探査
渡邊誠一郎 名古屋大学教授
第5章:はやぶさ2を実施するJSPECという組織
樋口清司 JAXA副理事長
第6章:はやぶさ2を確実に開発する体制を作る
山浦雄一 JAXA理事
第7章:レーザー高度計、こんどこそ完璧動作を
水野貴秀 JAXA宇宙科学研究所准教授
第8章:C型小惑星に水分子を求めるNIRS3
安部正真 JAXA宇宙科学研究所准教授
第9章:小惑星をうがつ新装備インパクター
佐伯孝尚 JAXA宇宙科学研究所助教
第10章:DCAM3を実現した若い力
澤田弘崇 JAXA月・惑星探査プログラムグループ開発員
内容説明
生みの苦しみを乗り越え、ついに旅立つ。立ちはだかった壁とは…、初代の教訓は…、世界初に向けた装備とは…これが当事者が語るはやぶさ2だ!
目次
第1部 プロジェクトの全体像と意義―初代に続き、再び世界初を求めて(水と炭素化合物の採取に挑むはやぶさ2―小惑星到着は2018年夏、地球帰還は2020年末;初代はやぶさとはやぶさ2―苦い経験を踏まえた設計変更と新たな探査を目指す新装備)
第2部 プロジェクト関係者が語るはやぶさ2―打ち上げ前から前途多難にして波瀾万丈だった(はやぶさからはやぶさ2へ―川口淳一郎JAXA宇宙科学研究所教授;電気推進システムで未来を切り拓く―國中均JAXA宇宙科学研究所教授;いちばんつらい時期のプロジェクトを支えて―吉川真JAXA宇宙科学研究所准教授;惑星科学と宇宙探査―渡邊誠一郎名古屋大学教授;はやぶさ2を実施するJSPECという組織―樋口清司JAXA副理事長;はやぶさ2を確実に開発する体制を作る―山浦雄一JAXA理事;レーザー高度計、こんどこそ完璧動作を―水野貴秀JAXA宇宙科学研究所准教授;C型小惑星に水分子を求めるNIRS3―安部正真JAXA宇宙科学研究所准教授;小惑星をうがつ新装備インパクター―佐伯孝尚JAXA宇宙科学研究所助教;DCAM3を実現した若い力―澤田弘崇JAXA月・惑星探査プログラムグループ開発員)
著者等紹介
松浦晋也[マツウラシンヤ]
ノンフィクション作家/科学技術ジャーナリスト。宇宙作家クラブ会員。1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社記者として、1988年~1992年に宇宙開発の取材に従事。その他メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などの取材経験を経た後、独立。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
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