出版社内容情報
サムスン電子常務として10年近く日本を外側から見た著者が、日本の強み弱みを見極めた上で、これからのありかたを提言する。サムスン電子を真似すべき対象とするのではなく、ベンチマークの比較対象とすることで、日本企業内部では
内容説明
サムスン電子に在籍したからこそ見える日本ものづくりの急所と長所。「低価格こそ競争力という思い込み」「円安で日本は復活するという信仰」ものづくりの“常識”を根本から問い直す。
目次
第1部 日本のものづくりを根本から変える(日本企業が世界市場で負けた理由;根本的な改革をしないと日本は滅びる;日本の弱み、日本の強み;日本がこれから進むべき道)
第2部 世界で勝ち抜くための十カ条(「どう造るか」より「何を造るか」を重視すべし;意志決定を速めよ;品質は松竹梅を造り分けよ;市場となる地域を根本から理解せよ;特殊部品へのこだわりを捨て、汎用部品で製品を造れ;リバース・エンジニアリングはクリエイティブである;検査は「不良コスト」と心得よ;QCDの考えは造り手の都合にすぎないことを自覚せよ;海外に技術を積極的に出して仲間を増やせ;「個」の強い人財を育てよ)
著者等紹介
吉川良三[ヨシカワリョウゾウ]
1964年、日立製作所入社、ソフトウエア開発に従事。1989年、日本鋼管(現JFEホールディングス)エレクトロニクス本部開発部長として、次世代CAD/CAMを開発。1994年から韓国Samsung Electronics社常務として、CAD/CAMを中心に開発革新業務を推進。帰国後2004年より、日本のものづくりの方向性について研究。現在は東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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