出版社内容情報
頻発する土砂災害をいかに防ぐか、クイズと実例で分かりやすく解説
豪雨や地震による土砂災害が各地で頻発しています。2013年10月に伊豆大島で、14年8月に広島市で相次いで発生した土石流は、多数の住宅を飲み込み、多くの人命を奪いました。地域に甚大な被害をもたらす土砂災害をいかに防ぐか。
本書では、クイズ形式で地すべりや斜面崩壊などの原因と対策を分かりやすく解説、土が崩れる原理や仕組みを基礎から学べる構成にしています。また、広島市や伊豆大島で発生した土石流をはじめ、豪雨や地震による大規模土砂災害のメカニズムを分析。併せて、施工や設計のミスで起こったトラブル事例を検証し、再発防止策を提示します。
土構造物を設計、調査、管理する土木技術者にとって必読の書です。
【主な内容】
第1章 クイズで学ぶトラブルの原因と対策
第2章 自然災害に学ぶ防災対策
第3章 事故・ミスに学ぶ再発防止策
第4章 災害や事故を防ぐ技術と工法
【クイズの一例】
Q切り土法面が施工から半年後に崩壊したのはなぜ?
Q山岳道路の盛り土で圧縮沈下が生じたのはなぜ?
Q地すべり抑止アンカーが破断したのはなぜ?
Q軟弱地盤上の橋脚に水平変位が生じたのはなぜ?
Q豪雨で越流堤の裏法面が崩れたのはなぜ?
【主な災害事例】
広島豪雨災害、伊豆大島土砂災害、東日本大震災、新潟県中越沖地震、九州北部豪雨、京急線脱線事故など
※上記は予定です。変更になる場合があります。
目次
1 クイズで学ぶトラブルの原因と対策(斜面・法面;盛り土・擁壁;アンカー・矢版;地盤・岩盤;豪雨・地震被害)
2 災害事例に学ぶ斜面と法面の防災対策(豪雨;地震;ほかにもこんな災害が)
3 事故やミスに学ぶ施工トラブル回避術(地盤;斜面)
4 技術と工法で学ぶ技防災対策のトレンド