絶対に受けたくない無駄な医療

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絶対に受けたくない無駄な医療

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822274498
  • NDC分類 492
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界に影響力を持つ米国のおよそ50の医学会が提唱する「絶対に受けたくない100の医療」をまとめました。
「本当にこの診断、治療、予防に意味があるのかな?」。米国の医師らがそんなモヤモヤを一刀両断。
海外の発想から大胆に日本の医療に切り込んでいきます。日本の医療に転機をもたらす意欲作です。

◆現代医療の急所が姿を現す
「父親が毎年のように大腸内視鏡を受けている。ちょっと気にしすぎなのではないかな」
「ピルをもらうだけなのに、下半身の検査までする必要ないんじゃないの?」
「前立腺癌の検査で陽性になった。前立腺に針を刺す精密検査を受けることになった。不安だ」
「乳癌のX線を使ったマンモグラフィー検査で陽性に。乳房に針を刺して精密検査を受ける。癌なのだろうか」
「子どもに風邪薬をわたされたけど、1000円ほども払う意味はあるのかしら」

医療に不満を持つのは当たり前になっている。厚生労働省の「受療行動調査」の2011年のデータによると、
医療機関に対する不満を感じたことがあると回答した人の割合は31%。

本書では、米国の専門学会が指摘した、100件に上る“意味のない医療"を紹介していく。
いわば、米国で始まった、医師発の「無駄な医療撲滅キャンペーン」。日本でも「これは本当に
意味があるのだろうか」と疑問を感じる医療はある。そこを米国の医療界が一刀両断。

「じゃあなぜ日本では無意味な医療が横行するのだろうか」。本書は、その源流もたどっていく。
そこには現代医療の急所が姿を現す。

病気をめぐって思い悩む人、不安や不満を感じている人に向けて、正しい選択への新しい視点を提供していく。

専門用語にきめ細かく説明や注釈を付けています。
これから医療について学んでみようと考えている方にもお読みいただきたい一冊です。

≪主な内容≫
【第1部】こんな医療では“治らない"
その医療は本当に必要か?
無駄が無駄を呼ぶ5つの背景

なぜ治らない医療は止まらない?
人には言えない医療側の大人の事情

「治らない治療」を撲滅せよ
米国で始まった無駄撲滅運動とは

【第2部】100の“意味のない医療"を一挙公開
「肺癌のCT検査は、ほとんど無意味である」(米国胸部医師学会、米国胸部学会)
「精神疾患ではない若年者には、『まず薬』で対処してはいけない」(米国精神医学会)
「大腸の内視鏡検査は10年に1度で十分である」(米国消化器学会)
「6週間以内の腰痛には画像診断をしても無駄である」(米国家庭医学会)
「4歳以下の子供の風邪に薬を使ってはいけない」(米国小児科学会)
「リウマチの関節炎でMRI検査をするのは無駄である」(米国リウマチ学会)
など

【第3部】“無駄な医療"を追放しよう
無駄撲滅運動は日本でも広がるか?
実現に立ちふさがる医師と患者のそれぞれの壁

専門学会が設定している基準値に NO!
医療費の急増を前に動き出した保険者
著者について
室井一辰(むろい・いっしん)
石川県金沢市生まれ。東京大学農学部獣医学課程修了。
大手出版社を皮切りに、医学専門メディアや経営メディアなどで全国の病院や診療所、営利組織、公的組織などに関する記事を執筆している。
海外取材も豊富で米国、欧州などの医療、バイオ技術の現場に関する取材経験がある。
現在は、ニュース情報サイト「Business Journal」で医療関連連コラムを連載中。「週刊ポスト」に掲載された「『血圧147は健康値』の怪奇」
(2014年5月2日号)に始まる血圧、血糖値、コレステロールの健康基準をめぐる短期集中連載で企画や取材協力を担当。
一覧の企画がテレビや雑誌などの後追いを呼び込み、全国的な注目を集める。なお、獣医学士の学位を大学から受けているが、獣医師ではない。

目次

第1部 こんな医療では治らない!(その医療は本当に必要か?無駄が無駄を呼ぶ5つの背景;なぜ無駄な医療は止まらない?人には言えない医療側の大人の事情;「治らない医療」を撲滅せよ!米国で始まった無駄撲滅運動とは)
第2部 「受けたくない医療100」を一挙公開(ガン;ガン以外の疾患)
第3部 “無駄な医療”を追放しよう(無駄撲滅運動は日本でも広がるか?実現に立ちふさがる医師と患者のそれぞれの壁;専門学会が設定している基準値にNO!医療費の急増を前に動き出した保険者)

著者等紹介

室井一辰[ムロイイッシン]
医療経済ジャーナリスト。石川県金沢市生まれ。東京大学農学部獣医学課程修了。大手出版社を皮切りに、医学専門メディアや経営メディアなどで全国の病院や診療所、営利組織や公的組織などに関する記事を執筆している。海外取材も豊富で米国、欧州、アジアなどの医療、バイオ技術に関する取材経験がある。現在は、ニュース情報サイト「Business Journal」で医療関連コラムを連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

27
受けたくない医療25 無用な胸部X線検査はするべからず(128頁)。検査したからといって98%は何の発見も得られない (129頁)というのだから。受けたくない医療74 認知症でPET検査の場合はまず専門家の診断を(201頁~)。 アミロイドイメージングというらしい。PET検査は放射性物質を使って特定物質を検出するので、できれば避けたいものである。 既に、放射能だだ漏れ列島に住んでいるのだから。 2015/04/28

mari

20
米国の専門学会が指摘した100件の「受けたくない医療」を紹介。う~ん。。。もうすでにこの中の何種類もの検査を受けてますやん、私。無駄かどうかは患者サイドではわからないので、そこは医者に委ねるしか無い。もちろん、こういった情報を知っておき、いざとなったら自分で調べる努力は必要だろう。けれど実際の医療の場では医者に託してしまうことがほとんどかも。医者の良心と知識向上にのぞみを託します。2014/10/10

清水勇

4
獣医学を通して人間の医療の欠陥を痛感し、取材者として医療に関わってきた著者が、医療の在り方を提言した本、前提は米国医学会の71学会が無駄な医療を「Choosing Wisely」のキャンペーンで公表した事例を引用しているので、説得力がある。この本を読んで、日本の医療の現実、即ち、効果が不明確でも、患者の安心の為、何かあった場合に訴えられないようにする為に、無駄を積み重ねて、結果として医療保険を蝕んでいる姿が見える。著者は、患者側、医者側の種々の理由から、この考え方は受入困難だと予想。変わらねば自滅の道のみ2015/06/14

みぃ

2
★★★☆☆ 3.5 医療を受ける方にも知識がないといけない。医者のいうままに治療を受けているだけではだめなんだと思う。2015/07/14

ゆうぼう

1
1か月ほど前にがんの手術をし、その際に、診てもらったドクターで見立てが違ったので、医療業界の中でもいろんな意見があるんだなあとあらためて感じた。が、何をすべきか自分で考えろと言われても、素人の私たちでは、やはり、お医者さんの言う通り行動してしまうよね。今後に備えて、少しでも見識を積みたい。2019/04/29

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