内容説明
酒井大阿闍梨と働く女性の先達が紡いだ珠玉の言葉の数々―真摯に生き、だからこそ悩み傷つく、すべての女性たちに贈ります。
目次
第1章 「一日一生」に救われて
第2章 自分の「ものさし」を持って生きる
第3章 自分の「本線」を見つける
第4章 ご縁ということ
第5章 自分以外のすべてがお師匠さん
第6章 自分のありのままを受け入れる
第7章 何をするにも遅すぎることはない
第8章 仏様は自分のなかにある
最終章 この世を照らすのは女性たち
著者等紹介
酒井雄哉[サカイユウサイ]
1926年大阪府生まれ。40歳で得度し、比叡山飯室谷不動堂長寿院住職となる。1980年と1987年の二度にわたり、7年間にかけて4万キロを歩く「千日回峰行」を満行した。2013年9月23日、87歳で逝去
村木厚子[ムラキアツコ]
1955年高知県生まれ。高知大学卒業後、1978年労働省(現・厚生労働省)入省。障害者支援、女性政策を担当。2009年郵便不正事件で逮捕・起訴されるも、2010年無罪が確定し職場復帰。2013年厚生労働事務次官に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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45
自分の中の『ものさし』がないと、外側にある『ものさし』に頼らざるを得ない。私の方が…とかたいしたことない勝ち負けにしか自分をなっとくさせられない。自分の中に『ものさし』が無いからなんだな。『ものさし』ができると、人をねたんだり、人と比べて落ち込んだりすることもなくなるよ。ほぼ本文です😳💦七年という月日、過酷な千日峰行をやりとげた酒井さんの言葉だからこそ、カラカラな心にすーと浸透して来る。自分を愛そう♪2023/01/24
けんとまん1007
43
酒井大阿闍梨の言葉は、なぜ、これだけ心に沁みこんでくるのだろう。とても平易な言葉で紡がれているからだと思う。そして、そこに込められた思いが、文字からも滲んでいるようにすら思える。自分のものさしを持つことの意味、自分の本線を考える意味。繰り返し、考えていきたい。2023/03/31
mami
17
酒井大阿闍梨はどの著書でも語ってらっしゃることは同じ。分かっていても手に取るのは、その有難さを私が何度でも受け取りたいからなのだろう。大丈夫、大丈夫と励まされているかのように気持ちが穏やかになる、私の安定剤。2018/09/13
すうさん
9
読書メーターでは2014年の年末にも読んでいた。最近ユーチューブで酒井雄哉さんの講演を見た。千日回峰行の厳しい姿ではなくリラックスして話す姿は本当にどこにでもいるおじいちゃん。想像通り朴訥とした語り口調だった。本書では女性のためのと宣伝されていたが日本社会での女性の立ち位置は村木さんへの冤罪を通じてよくわかったし、女性の強さも理解できた。対談で酒井さんの語る言葉が心に残るのは、宗教家の言葉として歴史のように長く継いできた言葉だからだ。いつも優しく平易だ。いつも水のようにス~っと心の底に落ちてきます。2021/01/22
すいれん
4
「千日回峰行」を二度満行された大阿闍梨と村木さんの対談。質問と回答みたいな感じだけど、明解な答えばかりじゃなくて。ただ、きちんと受けとめてくれると、質問している側が答えを見つけていくものなのかも、と感じる。不安や不満って吐き出して言葉にして受けとめてもらうと浄化されるのかな。受けとめる側の負担は大きいだろうな。肉体修行を強いるのは、この為なのかしら。自分のものさしは伸縮自在ではいけないと自戒。バランスとって生きていくってほんと難しい。だから助けや救いを求めるのね。いい人は無理でも悪い方からは遠ざかりたい。2019/03/31