内容説明
約40%の利益率を10年連続で達成。シリコンバレー屈指のアナログ半導体メーカーは、終身雇用の“良い会社”だった。最強のものづくり企業、リニアテクノロジーの“逆張りの経営”。
目次
第1章 シリコンバレーにスゴイ会社があった
第2章 デジタル全盛期に、なぜアナログだったのか
第3章 コンシューマー製品市場には注力しない
第4章 シニア・エンジニアがイノベーションを起こす
第5章 世界が注目する「ダイ・バンク」システム
第6章 リニアが次に、狙うもの―環境発電
著者等紹介
片瀬京子[カタセキョウコ]
1972年生まれ。東京都出身。1998年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年よりフリー
蓬田宏樹[ヨモギタヒロキ]
1971年生まれ。埼玉県出身。1997年に東京工業大学生命理工学研究科バイオサイエンス専攻を修了、同年に日経BP社に入社。電子機器の設計者に向けた技術情報誌「日経エレクトロニクス」の編集記者として、通信機器メーカーや電子部品メーカーなどを中心に取材。2004年に日経BP社シリコンバレー支局長に。2008年から日経エレクトロニクス副編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
3
シリコンバレー!リニアテクノロジー本社。木、金の゙弾丸ツアー゙取材。社員のほとんどは定年まで勤め上げている。いかにも日本的なステレオタイプ。…全世界がデジタルに殺到するなか、たった一人アナログに向かうというドンキホーテ的゙逆張り経営゙ が… それが高収益の原動力なのである。魅力的「あまんじゃく」経営!約40%の利益率を10年連続で達成する、アメリカ屈指のものづくり企業「リニアテクノロジー」。本書では、同社のカリスマ経営者スワンソンの生き方・考え方に焦点を当て、永続する企業のつくり方を解き明かす。2013/03/20
壱萬参仟縁
3
技術論。興味のない人にとっては読み進める意欲が湧かない。但し、エネルギー・ハーベスティングは「環境発電」という別称がある(170ページ~)。時代を先取りしたものか。エネルギーを収穫して活用するという視点。エネルギーを生産するという発想は重要か。その分野の人にとってはかなりインパクトがあるかもしれないが、一般人が読むと、書名でつられてしまって読むぐらいかもしれない。福一原発に入って放射能にも耐久力のあるロボット開発にもできれば環境発電が活用されてこそ、収束作業にいい影響が出ると思うのは、素人発想であろうか。2013/01/18
pinky
0
一生の転職回数が日本とは比べ物にならないほど多いアメリカで、これほど社員の定着率が高い会社というのは相当珍しいです。昨年ついに別企業に買収されたようですが、この会社の社長が会長職につくそうなので今後も影響を及ぼすことでしょう。①上層部が適役者でまとめられている②少数精鋭が方針③競争の少ない分野で秀でている、というのが成功のポイントのようです。初版を読んだのですが誤訳とタイポが一部目についたのが若干残念です。その後修正されてることを期待。2017/04/30
むらてつ
0
アメリカにもこんな会社があるんだなあというのは新鮮.数回のインタビューで本をまとめた感じで,読んだ後,ちょっと物足りなさを感じる.もう少し掘り下げて欲しかった.2016/09/13
かんなか
0
きちんと能力と技術がある人の会社なのかなと思ってしまった。技術と得る場所が一致するようにできるだけの余力というか方向を定めるトップなんだなと思った。2016/07/08