ものがたりのあるものづくり―ファクトリエが起こす「服」革命

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ものがたりのあるものづくり―ファクトリエが起こす「服」革命

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822257279
  • NDC分類 589.2
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ファクトリエのこれまでと今。「新しい当たり前」をつくろうとする山田さんの歩みを一冊の本にまとめました。
「ガイアの夜明け」(2014年9月9日放送)、「カンブリア宮殿」(2016年4月7日放送)に登場!!

世界に誇るメイド・イン・ジャパンのものづくりを守り、
育てるアパレルブランド「ファクトリエ」。

同ブランドを立ち上げた山田敏夫さんは、自らの足で日本各地を回り、
高い技術力を持つ縫製工場を訪ねては、工場のオリジナル商品を
つくってもらい、「ファクトリエ」で販売をしています。

「店舗なし」「セールもなし」「生産工場を公開」
「価格は工場に決めてもらう」??。

山田氏がファクトリエで実践するこうした取り組みは、
いずれもこれまでの日本のアパレル業界では"タブー"とされてきたことでした。

これまで消費者の前に姿を出すことのほとんどなかったものづくりの担い手、
「工場」の存在を前面に打ち出し、光を当て、その高い技術力やものづくりの姿勢を、
一人でも多くのお客さんに知ってもらう。これがファクトリエの目指す世界です。
そして2012年の誕生からおよそ6年が経った今、ファクトリエには
多くの仲間、工場、お客さんが集まってきています。

ファクトリエのこれまでと今。
アパレル業界の「新しい当たり前」をつくろうとする
山田さんの歩みを、一冊の本にまとめました。


はじめに

【第1章】 ファクトリエ前夜
 愚直に一歩ずつ壁を乗り越える
  子どもの頃の僕は劣等感のかたまりだった。スポーツも勉強もまるでダメ。
  「できないこと」が当たり前。そんな僕が、大学時代のフランス留学で大きなヒントを得た。
  世界に誇れる日本のものづくりを。数年間の会社員経験を経て、服の「当たり前」を
  変える壮大な挑戦に乗り出した。愚直に、地道に、一歩ずつ。

【第2章】 ファクトリエ、誕生
 無力だから、仲間が支えてくれた
  創業当初のファクトリエを支えたのは、ボランティアで手助けしてくれた仲間たち。
  無力な僕にできることといえば「ワクワクする未来を語ること」だけ。
  わずか6畳の小さな事務所に、仕事を終えた仲間たちが毎晩集い、
  少しずつ夢を形にしていった。仲間こそ、当時の僕が持つ最大の資産だった。

【第3章】 ファクトリエの一歩
 “革命の同志”になる工場を求めて
  一緒に夢を叶えてくれる工場を探して、トランク一つで日本各地を回った。
  だが言葉を尽くしても語っても、協力してくれる工場はなかなか見つからなかった。
  僕は工場のことを思っているのに??。そんな思い上がりから抜け出せた時、
  道は開けた。ついに、“革命の同志”となる工場にめぐり合った。

【第4章】 ファクトリエの前進
 お客さんが物語りの“語り部”に
  働く仲間や工場を巻き込み、一歩ずつ前に進みはじめたファクトリエ。
  すばらしいものづくりの現場を、お客さんにも知ってもらいたい。
  「工場ツアー」などのイベントを始めたところ、お客さんも商品の物語の“語り部”として
  情報を発信してくれるように。お客さんの“熱狂”が口コミを加速させた。

【第5章】 ファクトリエの試練
 猛スピードで失敗しよう
  僕はとにかく不器用だ。だからいつも失敗する。ファクトリエを始めてからは、
  毎日壁にぶつかり、必死で修正してきた。けれど、それでいいと思っている。
  失敗なくして成功することはないし、どうせ失敗するならば早い方がいい。
  だから、猛スピードで失敗する。これが僕の“正攻法”だ。

【第6章】 ファクトリエの今
 「新しい当たり前」をつくろう
  僕がファクトリエを通して実現したいのは、服をめぐる「新しい当たり前」をつくること。
  つくる人、売る人、着る人がそれぞれ、愛情を持って長く大切にできる服を生みだしていきたい。
  目指す夢の実現に向けて、世の中の環境や人々の価値観も、少しずつ変わりはじめている。
  風が、吹きはじめた。

おわりに

山田敏夫[ヤマダトシオ]
著・文・その他

内容説明

店舗なし、セールなし、生産工場を公開、価格は工場に決めてもらう―アパレル業界のタブーを破って日本のものづくりを変えた革命児は、「無力」だからこそ仲間を巻き込み、古い常識を飛び越えられた。つくる人、売る人、買う人、誰もが「語りたくなる」メイド・イン・ジャパンの新しいものづくりがここに!

目次

第1章 ファクトリエ前夜―愚直に一歩ずつ壁を乗り越える
第2章 ファクトリエ、誕生―無力だから、仲間が支えてくれた
第3章 ファクトリエの一歩―“革命の同志”になる工場を求めて
第4章 ファクトリエの前進―お客さんが物語の“語り部”に
第5章 ファクトリエの試練―猛スピードで失敗しよう
第6章 ファクトリエの今―「新しい当たり前」をつくろう

著者等紹介

山田敏夫[ヤマダトシオ]
ファクトリエ代表。ライブスタイルアクセント株式会社代表取締役。1982年熊本生まれ。1917年創業の老舗洋品店の息子として、日本製の上質で豊かな色合いのメイド・イン・ジャパン製品に囲まれて育つ。大学在学中、フランスへ留学し、グッチ・パリ店に勤務。2012年1月、ライフスタイルアクセント株式会社を設立し、同年10月に「ファクトリエ」をスタートさせる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

18
ファクトリエが重要視するのは、「工場が主体的に“誇れる作り手”となる」ことだ。お客さんではなく「仲間」になってもらう。そのためには満足をはるかに超えた“熱狂”が必要になる。お客様と「仲間」ともいえる強固な関係性を築き、商品を巡る物語の“語り部”になってもらうのだ。とはいえ単なる口コミにとどまらない語り部を生み出すためには、満足をはるかに超えた“熱狂”を生み出さなければならない。「仲間と楽しむイベント」を通じてファクトリエの価値観に共鳴する仲間が集う。更に知恵を絞って、サプライズを生み出すことに重点を置く。2019/03/27

さぼてん

14
ファクトリエという会社を創業するまでの話です。この会社はアパレルなんですが、他ブランドと違って工場から直接仕入れた商品を売り、商品には工場名を記載、そして工場が価格を決れるというビジネスモデルです。長年下請けをやってる工場にとっては驚くべき進化ですが、そもそも創業者が日本のものづくりを大切に守りたいがためにこの会社を立ち上げました。いやーホムペ見たのですが、アパレルとは思えないコンテンツの質。これこそ他ブランドがやるべきサイト作り、次なる戦略だと思います。ファストファッションは価格重視だから無理かな…2019/04/03

長岡紅蓮

7
ファクトリエというファッションブランド https://factelier.com/ で代表を務める山田敏夫さんがファクトリエを設立しようとしたきっかけ。設立してから現在に至るまでを書かれた書籍。これまでの薄利多売で利益を得るアパレルの常識を打ち破り、ものづくりを支えようとする姿勢が素敵。挑戦する背中を押してくれるそんな本です。・人間が唯一決められるのは自分の行動だけ(頁32)・失敗するのは当たり前。失敗することを前提に、大失敗してもいいから、その代わりに前を見て走りだすこと。(頁68)2018/11/16

miraiocoo

5
新しいビジネスモデルですね。2019/05/21

さなこ

4
どんなに足が遅くても、走り続けていればいつかは必ずゴールできる/ものづくりやブランドの世界観を理解し、共感する相手にしか商品を売らない/誰かに指示を受けてこなすだけの仕事ではなく、自分自身の人生をより豊かに充実させるための私事/僕の夢に付き合ってくれている皆さんに感謝しよう/自分の代まで逃げ切れればいいと諦めた工場には声は響かない/手間もコストもかかるが5sを重視している工場の製品は品質が高い/下請として単純作業を繰り返していた作業者からプライドをかけてものづくりに挑むクリエイターへ2020/06/01

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