AIに振り回される社長 したたかに使う社長

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AIに振り回される社長 したたかに使う社長

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822256739
  • NDC分類 336.17
  • Cコード C0034

出版社内容情報

本書で紹介するメソッドを実践すれば、「テクノロジーを使いこなす企業体質」に変われます。「振り回され社長」と「したたか社長」
その差が、企業の未来を左右する

 人工知能(AI)やIoT、ビッグデータにまつわる技術の進歩はとどまるところを知らず、「当社でもAIを使って何かやらねば時代に取り残される」と焦ってしまいがちですが、AIであろうとIoTであろうと、テクノロジーをただ導入しただけで何かすごいことが起きるわけではありません。
技術の進歩を企業経営に活かすという点ではっきりしていることは、「テクノロジーに振り回されてしまう企業」と「テクノロジーをしたたかに使いこなす企業」に大きく分かれるということです。

 本書の筆者は経営コンサルタントとして30年の経験があり、「IT」が経営の現場でどのように使われてきたのかをつぶさに見てきました。
その経験から、「振り回され社長」はいかにして振り回され社長となり、「したたか社長」はいかにしてしたたか社長になったのかを、わかりやすく解説しています。ITで起きたことは、AI・IoTでも繰り返されるでしょう。

 筆者は「多くの会社でテクノロジーを経営に活かしてほしい」と願っています。そのために、ITでの経験を踏まえた、テクノロジーを活かす経営メソッドを本書で詳しく解説しています。それは企業規模によらず実践でき、どのような企業にも参考になります。

 ポイントは、結果が出てから「次はどうする」とフィードバックするのではなく、結果が出る前に、結果に影響を与える先行データに着目し、そのデータを基に現場に働きかけるのです。それを「フィードフォワード」と呼びます。
「過去」(=確定した業績)は変えられないですが、「未来」(=今期の業績)は変えられます。テクノロジーの使いどころも見えてきます。

 本書で紹介するメソッドを実践すれば、「テクノロジーを使いこなす企業体質」に変われます。

■第1章 テクノロジーの大波■
振り回されてしまう企業と、したたかに使いこなす企業
IoT→ビッグデータ→ AIという大波は必ずやって来る
日本は人口減少による深刻な人手不足
フィードバックとフィードフォワード

■第2章 「振り回され社長」と「したたか社長」の行動学■
1 結果管理ばかりの社長 先考管理ができる社長
2 前月の業績を追求する社長 来月・再来月を追う社長
3 顧客の声が聞こえない社長 顧客の声を超える社長
4 過去の延長で経営する社長 未来から逆算する社長
5 戦略は絶対だと考える社長 戦略は仮説にすぎないと考える社長
6 はやりのフレームワークに踊らされる社長
  フレームワークを使いこなす社長
7 働き方改革で早帰りを叫ぶ社長
  業務改革で早く帰れるようにする社長
8 紙と手書きから離れられない社長 ペーパーレスで効率を上げる社長
9 介護が必要になる社長 介護離職に備える社長
10 個人の財布と混同する社長 稟議制度でオープンにする社長

■第3章 AI・IoTの見方・使い方■
一般企業がグーグルやアマゾンと戦う必要はない
自動運転のフェラーリに乗りたいか?
AIを組み込んで未来に向けた戦略を練る
テクノロジーがビジネスモデルや戦略を変える
社員がインターネットにつながるとIoTになる
IoTがあるからビッグデータが集まる

■第4章 テクノロジーを使いこなすフレームワーク■
先考管理が簡単にできるPSDSサイクル
業績先行管理は観覧車を回すようにせよ
顧客の声はダイレクトに見える化し、声にならない声に対応する
デイリー仮説検証
フィードフォワードで有効なBSC(バランス・スコアカード)

■第5章 働き方改革を実現するテクノロジー■
IT化して組織的にCMCAMを実現する
ペーパーレスにすると決めたら次のボトルネックが見えてくる
ワークフローは業務処理を自動化し生産性をアップさせる
テレワークは介護離職・育児離職対策の切り札
個別企業では少し古いAIでちょうどいい

■第6章 テクノロジーを活かす経営メソッド「フィードフォワード」■
TARPサイクルと管理視点
フィードフォワードは組織のマネジメントにも有効
業績指標・結果指標から先行指標へ
問題解決から問題予防へ
フィードフォワードで会議が変わる
デイリー・フィードフォワードのすすめ
フィードバックとフィードフォワードのダブルフィード
フィードフォワードは孫子の兵法

■第7章 先行事例に学ぶフィードフォワード経営実践法■
AIやIoTがなくてもフィードフォワードを実践していた企業に学ぶ
必要な時だけ現場に来てくれたら安くできる
  ―――セコム株式会社
稼働状況をつかんでメンテナンスコストを下げる
  ――― 株式会社小松製作所(コマツ)
混み具合を事前に知らせて顧客行動をコントロール
  ―――キュービーネットホールディングス株式会社(QBハウス)
事前情報で仮説を立て発注精度を上げる
  ――― 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(セブン‐イレブン)
システムの稼働状況で問題を早期発見
  ――― 株式会社NIコンサルティング

長尾一洋[ナガオカズヒロ]
著・文・その他

内容説明

人工知能、IoT、ビッグデータが当たり前の社会。「価値がない」と判断すれば取り残される。テクノロジーを使いこなす企業体質に変わるしかない。

目次

第1章 テクノロジーの大波
第2章 「振り回され社長」と「したたか社長」の行動学
第3章 AI・IoTの見方・使い方
第4章 テクノロジーを使いこなすフレームワーク
第5章 働き方改革を実現するテクノロジー
第6章 テクノロジーを活かす経営メソッド「フィードフォワード」
第7章 先行事例に学ぶフィードフォワード経営実践法

著者等紹介

長尾一洋[ナガオカズヒロ]
株式会社NIコンサルティング代表取締役。中小企業診断士。横浜市立大学商学部経営学科卒業。経営コンサルティング会社にて各種経営指導に取り組み、課長職を経て、1991年に(株)NIコンサルティングを設立、代表取締役就任。ローコストで経営コンサルティングを実現する仕組み作りに取り組み、1998年からは「コンサルティング・パッケージ」を開発し経営支援に活用。既に5000社の導入実績をあげており、2016年からはAI機能も実装。また、孫子の兵法を現代の企業経営に応用する「孫子兵法家」としても知られ、関連著作も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

templecity

5
長篠の戦の織田信長と武田勝頼とはよく表現したもので、鉄砲を知っていても戦略的に使わなければ大敗してしまう。フィードバックではなく、未来を予測してフィードフォーワードという思考でなければならない。実際、起こってから指導するのではなく、起こりそうなときに予防的にアドバイスする方が部下の満足度も高い。ペーパーレスも色々な声を聞くのではなく、ます実行してしまうこと。2018/06/26

rurubu

2
フィードバック(治療)もいいがフィードフォワード(予防)はさらに重要。AIやビックデータの話を抜きにしても良い本だと思います。若手に提出させる日報も、翌日の業務を改善するためにうまく使わないといけませんね。上司の意識改善こそ重要。2018/06/24

Micky

1
AIを期待すると裏切られます。目につくようなタイトルにした簡単な経営指南書。 内容はとくに‥‥ 図書館で、新刊予約で受け取りましたが、買うと勿体ないですよ。2018/12/10

Yoritoku Nakagawa

1
本書の主要テーマである「フィード・フォワード」の考え方は非常に重要だと共感できる。理論ではなく実践的な良書である。2018/06/19

christinayan01

0
これからの時代、AIと人間はそれぞれどういう仕事の住み分けをするのが最適だろうか? という疑問を私は持ち続けていたがこの本で解消したかなと思っている。まずほかの人も挙げている「フィードフォワード」という一言ですべてが解消できてスッキリした。(2023年8月時点のAIに対して。)この著者は信頼できる考えを持っているーと感じながら読めたし構成もうまいと思う。内容も適切で的を得ているし全体的に良書だと思っている。2023/08/30

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