産業プロデュースで未来を創る―新ビジネスを次々と生み出す思考法

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産業プロデュースで未来を創る―新ビジネスを次々と生み出す思考法

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822256289
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「未来」を設計しビジネスチャンスを切り拓く。事業創造の新たな思考法を伝える1冊「未来」設計がビジネスチャンスを切り拓く
社会課題から読み解く事業創造のポイント

「社会課題を解決するソリューション提供が大きなビジネスになる」。多くの企業が、そのことに気づき始めています。ただ、社会課題の解決と言っても、どの課題を解決するか、どのように解決すればよいか、見つけることは簡単ではありません。

実際に検討してみても、「社会課題から検討しているつもりが、いつのまにか自社の強みから考える思考方法に戻っていた」「慈善事業なら出てくるが、ビジネスにはなりそうにない」「ビジネスアイデアはできたけれど自社のポジションがなかった」といった結果になってしまうケースが少なくありません。

ポイントは、ある社会課題を解決する「妄想」から、それをビジネスとして展開していく「構想」に落とし込んでいくこと。これが「産業プロデュース」の考え方です。

社会課題の解決策となるコンセプトを作る主役は、あくまでも企業です。社会課題に対峙し、どこまでもビジネスの発想で課題を切り取って解決策を考え抜くこと。そこに、産業プロデュースの本質があります。もちろん、政府による政策が必要な場合はあります。ただ、“企業が主体となって政府をパートナーとして巻き込む”というスタイルの方が、よりサステナブル(持続可能)で、よりインパクトの強い社会設計につながります。

本書の目的は、この産業プロデュースのプロセスを紹介、解説することです。数千億円クラスの大きなビジネス創造をいくつも手掛けてきたドリームインキュベータが、これから実際に手掛けていこうと考えているビジネスを例に挙げながら、妄想を切り出すコツを指南します。

【第1章】社会課題と事業創造
1.企業こそ社会課題の解決に取り組むべき
2.産業創造の話の前に
 ──事業創造(ビジネスプロデュース)のステップ
3.社会課題から産業を切り出す「産業プロデュース」
4.産業創造のカギを握る「経済均衡点」の変え方
〔コラム〕産業プロデュースという発想はどこから来たか

【第2章】健康寿命の産業プロデュース
 ──コミュニティが産業の連鎖を生み出す
1.「健康」はビジネスのアプローチで社会設計できる
2.高齢者の「暮らし」の再設計がカギ
3.企業・地域・政府をつないでビジネスモデルに落とし込む
〔コラム〕プラットフォーマーのあるべき姿

【第3章】認知症社会の産業プロデュース
 ──社会の基準を変えて新しい産業の均衡点を創る
1.社会設計を企業が仕掛けることで市場を創り出す
2.産業構想の前提として認知症社会をどう捉えるか
3.経済均衡点を変えると、政府負担でなく産業の余地が膨らむ

【第4章】社会課題の宝庫、日本
1.「社会課題」の全体像を捉える
2.日本の課題をブレークダウン

三宅 孝之[ミヤケ タカユキ]
著・文・その他

遠山 みず穂[トオヤマ ミズホ]
著・文・その他

内容説明

3000億円級の事業創造を支援してきたドリームインキュベータだからこそ知る「10兆円市場」創出のアプローチ。キーポイントは、企業主体で国を巻き込んだ社会の再設計。

目次

第1章 社会課題と事業創造(企業こそ社会課題の解決に取り組むべき;産業創造の話の前に―事業創造(ビジネスプロデュース)のステップ
社会課題から産業を切り出す「産業プロデュース」
産業創造のカギを握る「経済均衡点」の変え方)
第2章 健康寿命の産業プロデュース―コミュニティが産業の連鎖を生み出す(「健康」はビジネスのアプローチで社会設計できる;高齢者の「暮らし」の再設計がカギ;企業・地域・政府をつないでビジネスモデルに落とし込む)
第3章 認知症社会の産業プロデュース―社会の基準を変えて新しい産業の均衡点を創る(社会設計を企業が仕掛けることで市場を創り出す;産業構想の前提として認知症社会をどう捉えるか;経済均衡点を変えると、政府負担でなく産業の余地が膨らむ)
第4章 社会課題の宝庫、日本(「社会課題」の全体像を捉える;日本の課題をブレークダウン)

著者等紹介

三宅孝之[ミヤケタカユキ]
ドリームインキュベータ執行役員(統括)。京都大学工学部卒業、京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修了(工学修士)。経済産業省、A.T.カーニー株式会社を経てDIに参加。ベンチャー制度設計、国際エネルギー政策の他、幅広い政策立案の省内統括、法令策定を経験したのちコンサルティング業界へ。感銘を受けたDIの創業理念(ソニーやホンダを100社つくる)の実現のため、社会課題から大きな事業創造を生み出すコンセプトである「産業プロデュース」及び「ビジネスプロデュース」を確立。多数の大企業、ベンチャー、政府と、業界や業態を超えた大規模な連携によりビジネスを生み出すことを得意とする。東洋経済オンラインのインタビュアーの他、多数の講演をこなす

遠山みず穂[トオヤマミズホ]
ドリームインキュベータシニアマネジャー。京都大学理学部卒業、京都大学大学院生命科学研究科修了(生命科学修士)。独立行政法人科学技術振興機構(JST)を経てDIに参加。現在は、産業プロデュースグループを率い、社会課題を軸とした大きな産業の構想を立案し、大企業の新規事業創造の軸を創る活動に取り組む。直近では高齢化社会の課題を解決する産業創りを皮切りに、人手不足や社会の幸福度などにも着目。社会課題分野における自社事業の立ち上げのほか、大企業の連携による産業形成コンソーシアムの主催、政策担当者との研究会なども手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kyu_zae_mon

2
介護や認知症などヘルスケア領域を事例に、社会課題をビジネスにする方法を紹介。前作までと違ってかなり複雑な構想で、よく考えたなぁと。理屈はわかるけど、様々な人を納得させて巻き込んでいくのは相当大変だと思う。民間企業でこのレベルのファシリテートまでできる企業はなかなか無い。だからDIのようなビジネスプロデューサー、産業プロデューサーが重宝されるのだろう。2020/06/01

Takashi Nakano

0
社会課題起点の事業創造に挑戦するビジネスパーソンを対象に、複数の企業、政府を巻き込み、「産業」を作り上げるアプローチの可能性を提示。関係者がwin-winとなる経済均衡点を作り出す「境界線を動かす」「主語を変える」「評価軸を変える」の考え方を紹介、綿密な調査・準備があれば政府も巻き込んだ変革が可能と説き、「構想(妄想)」「戦略(フックと回収エンジン)」「連携(win-win)」「ルールメイク(法律も変えられる)」「実行する」のプロセスを解説、事業創造に挑戦する背中を押してくれる一冊です。2023/03/05

齋藤し郎

0
★★★☆☆ DIの実践する産業プロデュースとしてのコンサル手法。 政策からデザインする新規事業やビジネスコンサルとは何かはよく分かった。企業単体での新規事業創造とは異なり、妄想と称する初めの企画段階から、具体的にマネタイズするためのビジネスデザインまで興味深い。2021/05/05

ms.Halloween

0
日本で新たな産業を創出するために、どのような切り口で社会課題を見つめる必要があるのか、省庁へのアプローチ方法について述べている。本書では、介護問題と認知証社会を事例としてとりあげている2021/04/29

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