トヨタのカタ―驚異の業績を支える思考と行動のルーティン

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トヨタのカタ―驚異の業績を支える思考と行動のルーティン

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822251383
  • NDC分類 509.6
  • Cコード C2034

出版社内容情報

トヨタ生産システムは、その多くが「ルーティン」によって支えられている。ワールドカップ・ラグビーで一躍脚光を浴びた五郎丸選手の独特なポーズを伴う「ルーティン」同様、
トヨタを理解するにはその「ルーティン」を理解するしかない。
本書は、トヨタの専門家の指導方法の背後に、武術のカタ(型)と同様の基本動作があること、その基本動作のベースにあるメカニズムの解明に成功している点で画期的だ。

トヨタの「カタ」には、「改善のカタ」と「コーチングのカタ」がある。「改善のカタ」の特徴は、不確実性を前提としたイノベーションの進め方にあると著者はいう。
欧米流マネジメント思考の結果主義では、「何をしてもいいから、とにかく結果を出せ」という態度になる。これに対し、トヨタではプロセスを改善し続けるために「改善のカタ」を使う。
著者は、このプロセスの改善が、イノベーションの方法となっていることを明らかにする。

従来のトヨタ本は、大半が個別のテクニックを語るノウハウものか、抽象的な概念をそのまま語っているものの両極端だった。本書は、具体的な改善の推進方法をそのメカニズムから
理解してもらうというユニークなものだ。

内容説明

トヨタ以外が真似できないルーティンとは何か?ドイツと米国のロングセラー、待望の翻訳。

目次

第1部 現状(長期にわたって成功している会社の特徴は何か?)
第2部 己を知れ(工程改善にどう取り組んでいるか?;トヨタの事業哲学と全体の方向性を考える;現在の経営アプローチの起源とその影響)
第3部 改善のカタ―トヨタはどう継続的に改善するのか(計画―ターゲット状態を設定する;問題解決と適応―ターゲット状態に向かって進む)
第4部 コーチングのカタ―トヨタが改善のカタを教える方法(トヨタでは誰が工程改善を行うのか?;コーチングのカタ―教師としてのリーダー)
第5部 トヨタ以外の会社でどう再現するのか?(あなたの会社で改善のカタの行動様式を開発する)
付録(改善のカタはどこから始めるべきか?;工程分析)

著者等紹介

ローザー,マイク[ローザー,マイク] [Rother,Mike]
リーン生産方式のコンサルタント。ドルトムント工科大学客員研究員。長年、トヨタ生産システムを研究。現在はアメリカとドイツを往復してコンサルタント業務に従事している

稲垣公夫[イナガキキミオ]
グローバリング代表取締役、ゴールシステムズコンサルティング顧問。東京大学工学部卒業、ミシガン大学大学院修了。NECで生産システム開発、生産改善活動推進業務、NECアメリカの経営企画を担当。その後、米系EMS企業日本法人を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimasu

2
ビジョンからPDCAサイクル、そしてカイゼンの流れが著者の丹念な研究によってわかる。実はこの本の一番の驚きはカイゼンを形式知では暗黙知の中で捉えていて後半に結構、コーチングの話が出てくるのが意外だった。この世代を超えて伝えていく部分では形式知(見える化)としてのカイゼンを考えていたのが完全に暗黙知を教え込むというこれは日本の企業のかなり独特な経営方式なのだなと納得。このあたりを読み解く著者が外国人だったり日本の経営についてドラッカーが指摘したりと日本の学者ももっと頑張れとおつい思ったりして… 2016/05/23

ゆういち

1
訳本は、やはり読みにくい。しかしその内容は、どのように成果を出すべきかがわかりやすく書かれている。改善のカタを回せる人材を育てるコーチングのカタ。べーすとなるものをきちんと考え切り、それを回し続けることのできることがトヨタの強みなのだろう。並みの会社(その他すべて)では、回し続けられないことも継続できるということにすごさを感じた。2016/07/03

とび五郎

0
トヨタの中で働いている人達には逆に見えにくくなっている自分達(トヨタ)の暗黙知、それを「カタ」という概念で捉えて欧米人に分かるように論理的な説明を試みようとした作品。イチローにもプレパフォーマンスルーティンがあるように、習慣、癖というレベルに定着しているルーティンはいわばその人・組織の拠り所になる。トヨタの思考や行動様式に見て取れるカタが改善し続けるための根幹で、組織の文化を変えるには、スローガンや小手先の方法論だけでなく、経営層まで含めた構成員の一人ひとりが日々実践するカタから変える必要があると説く。2017/06/22

Kenji Hiranabe

0
生産でなく手法でもなく、コミュニケーションの仕方やコーチング、マネジメントシステムに焦点を当てた本。ドイツの著者というのが珍しい。稲垣さん訳、John Shook 監修です。2016/06/05

Kanetaka M. Maki

0
トヨタ生産方式の入門書2023/07/26

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