スマートマシンがやってくる―情報過多時代の頼れる最強ブレーン

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スマートマシンがやってくる―情報過多時代の頼れる最強ブレーン

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822250324
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0034

出版社内容情報

大量のデータを瞬時に分析、学習しながら仮説を見つけ、答えを出す「賢い頭脳」が、ビジネスや生活シーンをどう変えていくかを描く。

2011年2月16日は、コンピューターの進化に関する歴史的な1日となった。アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ! 」(Jeopardy!)に、「ワトソン」が挑戦し、アメリカを代表するクイズ王たちに2ゲームを通じて勝利した。
今までコンピューターはプログラミングされたことをいかに高速にこなすかが、期待された役割だった。次世代のコンピューターは、人間のように五感を持って自ら感じ、瞬時にさまざまな情報源からの大量のデータを分析。
人間の脳と同様に、自ら学び、さまざまなデータから仮説を見つけ出し、答えを考える。IBMのワトソンはその最先端の事例だ。人知を超えた「知能」を持つ機械(スマートマシン)は実用化直前の段階にある。スマートマシンは
今後、どの分野でどのように使われていくのか、最先端事例を交えて描く。
たとえば医療では、現場の医師は多忙で最新の医学情報をなかなか吸収できない。医師の代わりに「スマートマシン」が最新の医学論文すべてに目を通し、医師が治療方針を決定する際に選択肢とその根拠を提供するということが、
すでに試験的に行われている。スマートマシンが医師国家試験(実技は除く)に合格することも時間の問題だ。医療だけではなく、ビジネスにおいても、スマートマシンが経営者の参謀として活躍する日が近づいている。

|第1章|コンピューティングの新時代
|第2章|学習システムの構築
|第3章|ビッグデータへの対応
|第4章|五感の拡張
|第5章|データ中心のコンピューター
|第6章|新しいコンピューター物理の探求
|第7章|コグニティブシティ構想

【著者紹介】
IBMシニアバイスプレジデント。IBMリサーチ所長。 IBMリサーチは世界10カ国に12の拠点を持ち、3000人以上の科学者と技術者を抱える研究機関で、IBMの技術戦略を担う。IT分野のイノベーションの発信源となっている。ユニオンカレッジ卒業、レンセラー工科大学大学院修了。

内容説明

みずから感じ、学び、洞察し、人と自然に対話できるマシンがもうすぐ身近な存在になる。そのとき仕事や生活はどう変わるのか?人間と賢い機械の近未来ストーリー。

目次

第1章 コンピューティングの新時代
第2章 学習システムの構築
第3章 ビッグデータへの対応
第4章 五感の拡張
第5章 データ中心のコンピューター
第6章 新しいコンピューター物理の探求
第7章 コグニティブシティー構想
おわりに 人間とコンピューターの協働

著者等紹介

ケリー,3世,ジョン・E.[ケリー,3セイ,ジョンE.] [Kelly,3,John E.]
IBMリサーチ担当のシニア・バイス・プレジデント。IBMの全社的な技術戦略への指導・助言も行う

ハム,スティーブ[ハム,スティーブ] [Hamm,Steve]
ビジネス・技術系のジャーナリストをへて、IBMのライター、ビデオグラファーとなる。直近では『ビジネスウィーク』誌のシニアライターを務めた

三木俊哉[ミキトシヤ]
企業勤務をへて、主に産業翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

30
人間と機械の融合と共生。(五感も念頭の)Architechtureからの提起。仕組みではなくデータ中心。我々1人1人も変化への適応性が問われるのも同感。Deep Blue/Watsonなど、人間vs.人工知能の勝負の結果への一喜一憂ではなく、可能性への探求と精神的な”受け入れ準備が胆。一方、実適用の際には、倫理・道義上の視点での検証が必要。過去の経験則からも、最後は人間の”使い方”次第。蛇足だが、「ムーアの法則」の限界は、ある意味既知と言える。というより、超えなければならない壁と考えるべきかもしれない。2015/01/26

masabi

10
IBMが描く人間とコンピュータとが共存する未来。コンピュータがビッグデータに触れ分析することで人間の思いがけない発見をする、それが新たな目標とする。2014/09/19

☆ツイテル☆

3
フライヤー2022/08/29

田中峰和

3
IBM開発のワトソンがクイズ番組で米国クイズ王たちと対戦し、2連勝した。ここにIBMが目指す、認知・認識や推論の可能なコグニティブコンピューティングの成果がある。従来のノイマン型コンピュータはプログラムされたことをいかに高速にこなすかがその役割だった。チェスとの対戦は高速の演算機能でカバーできたがクイズは別。人知を超えた「知能」を持つスマートマシンが今後どんな分野で活躍するのか。医療分野でも、医師に代わってコンピュータが治療方針を決定する際の選択肢とその根拠を提供するなど最先端事例を交えて紹介している。2014/09/06

たいそ

2
コグニティブコンピューティングとは何か。「すでにわかっている答えを探す」のではなく「まだ知られていない答えを探す」未来のコンピュータに必要な、学習システム、ビッグデータ、センシング、データ・セントリックなどの技術について。「(データを移動させていくのではなく)データ処理をデータのところへ移動させる」発想がおもしろかった。「伝統的なコンピューティングシステムが記録のシステムなら、未来のコンピュータは協働のためのシステム。」 2014/11/22

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