内容説明
がんの5年生存率の向上と実際の死亡率は関係がない。薬を飲んで治っても、その薬が効いた証明にはならない。検査結果の改善が、症状とも寿命とも関係ないことがよくある。患者が1万人中の4人から2人に減っただけで「50%の減少」と報道される。治療の話をうのみにしない。
目次
1 私のリスクって何?(リスクを理解する;リスクを比較の視点から考える;リスク一覧表の使い方)
2 私のリスクは減らせますか?(治療の利益を判定する;その治療の結果は何か?)
3 そのリスク減少に不利益はありますか?(治療の不利益について考える;その利益は不利益を上回るか?)
4 健全な懐疑主義者になる(大げさな情報にだまされない;「確実性」の誇脹に用心する;数値の背後にだれがいるのだろう?)
付録 本書のエッセンス―医者に聞くべき10の質問、他
著者等紹介
ウォロシン,スティーヴン[ウォロシン,スティーヴン][Woloshin,Steven]
米国ダートマス大学医学部の教授であり、ヴァーモント州ホワイトリバージャンクションの退役軍人病院の一般内科医でもある。同大学の医療政策と診療実践研究所の「医学とメディアセンター」の共同ディレクターを務めている
シュワルツ,リサ・M.[シュワルツ,リサM.][Schwartz,Lisa M.]
米国ダートマス大学医学部の教授であり、ヴァーモント州ホワイトリバージャンクションの退役軍人病院の一般内科医でもある
ウェルチ,H.ギルバート[ウェルチ,H.ギルバート][Welch,H.Gilbert]
米国ダートマス大学医学部の教授であり、ヴァーモント州ホワイトリバージャンクションの退役軍人病院の一般内科医でもある。同大学の医療政策と診療実践研究所の「医学とメディアセンター」の共同ディレクターを務めている
北澤京子[キタザワキョウコ]
京都大学理学部卒。日経マグロウヒル社、マガジンハウスを経て、現在、日経BP社日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集委員。2007年英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院修士課程修了(公衆衛生学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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