内容説明
メルク、モトローラ、HP…。かつて取り上げた偉大な企業は、なぜ衰退したのか。転落を阻むポイントは何か。克明な調査・分析で明らかになった「偉大な企業」衰退の真実とは。シリーズ総括の書。
目次
第1章 静かに忍び寄る危機
第2章 衰退の五段階
第3章 第一段階 成功から生まれる傲慢
第4章 第二段階 規律なき拡大路線
第5章 第三段階 リスクと問題の否認
第6章 第四段階 一発逆転策の追求
第7章 第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
第8章 充分に根拠ある希望
著者等紹介
コリンズ,ジェームズ・C.[コリンズ,ジェームズC.][Collins,James C.]
スタンフォード大学大学院修了。同大教授などを経てコロラド州で経営研究所を主宰。ピーター・ドラッカーの教え子
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
35
衰退へ向かう五段階として、以下の5つのステージに分解して、それぞれに章を設けて解説しています。 ①成功から生まれる傲慢 ②規律なき拡大路線 ③リスクと問題の否認 ④一発逆転策の追求 ⑤屈服と凡庸な企業への転落か消滅 なるほどと思えるものも中にはあります。 イリジウム路線を突っ走って衰退したモトローラが、よく事例として取り上げられていました。 デジタル時代には画期的なVSELP音声符号化方式を生み出したモトローラてしたが…2020/09/02
Koichiro Minematsu
23
静かに忍び寄る危機を傲慢にやり過ごすとき、企業の衰退は始まっている。本著にあるように5段階のレベルで堕ちていく。助けになる人材起用に「適切な人材は肩書きをもっているのではなく、責任を負っていることを理解している」とある。これが重要なことだ。2019/02/12
たー
22
衰退の5段階を定義したことが、この本一番のポイントか? このシリーズを通じてアメリカ的経営はやっぱりダメなんだなあというのが個人的な感想。2012/07/22
tokkun1002
13
☝️2010年。3冊目。p47-52衰退の五段階p107後継者選びp133下り坂と登り坂の経営p154衰退をもたらす行動と反転させる行動2016/12/20
ろび
12
空おそろしくなる内容だった。業績拡大のラッキーな要素を無視し宣伝される企業功績、都合よく解釈したデータで浅い議論が飛び交う会議、責任の取り方ではなく肩書きが尊重される役員、業績拡大から安易な昨対で設定される短期業績目標を無理ゲーだと諦める現場のムード。一発逆転を狙い経営者交代や新事業へ注力し根幹の事業を軽視。これは本書で提示された衰退の兆候を幾つか解釈したに過ぎない。数年前まで安泰と思っていた企業が破滅に向かうことが増えている。社員一人一人がより早い段階で気づき対策が求められる。決して諦めてはならない。2019/10/22
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