目次
第1章 わかるのはほんの少し
第2章 シスコ・ストーリー
第3章 ABBの栄光と転落
第4章 ハロー効果のまばゆい光
第5章 企業調査は答えを教えてくれるのか?
第6章 星を探し、ハローを見つける
第7章 積み重ねられる妄想
第8章 ストーリー、科学、多重人格的超大作
第9章 ふたたびビジネスの最大の疑問
第10章 エセ科学に惑わされないマネジメント
著者等紹介
ローゼンツワイグ,フィル[ローゼンツワイグ,フィル][Rosenzweig,Phil]
スイスのローザンヌにあるIMD(国際経営開発研究所)の教授。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で経済学を、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で経営学を学んだ。ヒューレット・パッカード社で6年間働いた後、フィラデルフィアに移り、ペンシルベニア大学ウォートンスクールで博士号を取得する。ハーバードビジネススクールで6年間過ごした後、1996年にIMDの一員に加わった
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
32
【読友本】【拾読】ビジネス書で書かれている「これをすれば会社の業績は上がる」は、業績のよい会社の説明をしているだけで、本当に「これ」で業績があがるとは限らない、という話を延々と。実際は、CEOのマネジメントスタイルが業績に影響を与えるのは4%、マネジメントの実践項目との相関関係は10%という調査も。複雑系を前に単純な論理を求めるのは人間の性か。「これ」は一因子ではあるだろうが、すべてではない。条件や環境も変われば、結果が関連因子なることもあり科学とは違う。うーん、ビジネス書や企業研修や経営学って何だろう。2022/02/19
ハパナ
9
Cool_head,and_hot_heart.その一文で表現できる本ではないでしょうか。方程式だけでも情熱だけでも到達できない。そんな世界があるんでしょうね。原書で言うと10年前の本ですがオススメです。2016/04/03
富士さん
5
日経から出ているにもかかわらず、この本が文庫化されていないことを見ても、ビジパなる人たちに本を売るためには、ためになるような擬態が不可欠なのだと感じます。ビジネス書のニーズは、サラリーマン小説と変わらないのでしょう。原因と結果を取り違えたビジネス書文脈を批判する本書ですが、本当に成功の要因を知りたいならば、失敗したケースに成功の要因が含まれていないことを示すべきではないでしょうか。経営学は失敗を研究すべきであって、本当に参考になるケースとして成功例をあげる本書もまた、ハロー効果の枠内にある気がします。2023/12/30
ソーシャ
5
巷にあふれるベストセラービジネス書の問題点をバッサリと斬っていく本。分析の際に陥りがちな罠や確実に成功する法則を求める傾向について書かれていて、もっともらしい経営理論などをどうやって批判的に見ていくかが分かる本です。経営のみならず、社会科学全般にも使える見方ですけどね。2015/02/18
ボル
4
ハロー効果についてよくわかる内容であった。背の高い人は偉く見えるや職歴や学歴の高い人がいう意見が正しいと思った。バイアスはどうしてもかかってしまう。当時は信じてしまうケース、それらが紹介されている。確かにビジョナリーカンパニーやエクセレントカンパニーでは成功事例などが載っている。が、その状態は長続きしない。考えれば当たり前なのだが、深く知ることが出来る。参考になった。2018/09/30
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