ヒトデはクモよりなぜ強い―21世紀はリーダーなき組織が勝つ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822246075
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0034

内容説明

繰り返されるヒトデとクモの戦いに最強の組織をつくるヒントがある。アメリカ国防総省も、クリントン元大統領も認めた衝撃の戦略、ついに登場。アルカイダ、ナップスター、トヨタ工場から学ぶ、最強の経営組織論。

目次

第1章 MGMの失敗とアパッチ族の謎
第2章 クモとヒトデとインターネットの最高責任者
第3章 ヒトデでいっぱいの海
第4章 5本足で立つ
第5章 触媒のもつ不思議な力
第6章 分権型組織と戦う
第7章 ハイブリッドな組織
第8章 スイートスポットを探して
第9章 新しい世界へ

著者等紹介

ブラフマン,オリ[ブラフマン,オリ][Brafman,Ori]
物心ついて以来の起業家。これまでに、ワイヤレス接続サービスや、健康食品をすすめる団体などを創業。公益プロジェクトを手がけるCEOのネットワークは、ロッド・ベックストロームと共同で始めた。カリフォルニア大学バークリー校で平和紛争学の学士号を、スタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得。サンフランシスコ在住

ベックストローム,ロッド・A.[ベックストローム,ロッドA.][Beckstrom,Rod A.]
次々に事業を興してきた起業家。CATSソフトウェアを起業して上場させたほか、ハイテク企業数社を創業し、成功をおさめてきた。様々な民間企業や非営利団体の役員を務める。スタンフォード大学で学士号とMBAを取得し、フルブライト奨学生でもあった。カリフォルニア州パロアルト在住

糸井恵[イトイケイ]
東京出身。国際基督教大学卒業後、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙記者、ニューズウィーク誌国際版記者などを歴任。欧米誌に寄稿多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

43
分権型と中央集権型。それぞれの特性が、とてもわかりやすく描かれている。インターネットの世界が拡がるにつれ、分権型の持つ比重が大きくなってきている。最近読んだ、いくつかの本ともシンクロするものがある。分権型は、柔軟性、しなやかさ、レジリエンスにも通じると思う。その根底には、人の善意を信じるという哲学があるのだと思う。アパッチ族の話が興味深いし、なるほどなあ~と思った。一方で、そんな分権型組織を壊すやり方と、それ例が何とも言えない気分にさせる。でも、最後はヒトデが強いのだと思う。2021/02/07

James Hayashi

27
クモは頭をなくすと死ぬが、ヒトデは切られても分裂し生き延びる。あまり参考にならなかったが、リーダーらしき人がいないアパッチ族がスペイン軍に負けなかったこと、シリコンバレーにあったGMとトヨタの合弁会社(NUMMI、現在はTesla)がいかに立ち直ったかは面白かった。2018/03/10

zoe

24
The Starfish and The Spider, The Unstoppable Power of Leaderless Organizations (2006). ヒトデは切っても再生するし、他の部位が代替可能だ。アパッチ族とスペイン軍の分散型組織と中央集権型組織を分析する。この時はアパッチの勝利であったが、GEの分析を行ったドラッカーは、それぞれの利点がMAXとなるスイートスポットの存在を示唆した。自由があっても各自が責任を持ち、生じた混乱はコミュニティへの貢献として創造性を生み表現される。2021/07/22

魚京童!

10
たしかに、みんなで考えれば、ユダヤ人を600万人もホロコーストに運ぶことはない。誰かがおかしいなって言えて、それを実行できるなら。されど、あれだけの異業を成し遂げることもできない。何をしたいかだよね。みんなが考えるとてんやわんやになる。船頭多くして船山登るし。誰もできるということは同じことをできる人が複数いることで、無駄だよね。分業すればいいことを余裕を持たせている。ヒトデもクモもヒトとは違う仲間だから、どっちも強いよね。どっちも弱い。抹殺はできないけど、個体同士じゃ負ける気がしないよね。火炎放射機をもっ2020/08/09

人工知能

8
中央集権型のクモではなく分散型のヒトデが出てきたらどうなるか、それに対応するにはどうするか。新しい観点が得られた。解はハイブリッド型にありスイートスポットを探すことにつきそうだ。戦い方としてヒトデ型は可能か?というのは革新をもたらす観点として重要と認識した。ビジネスではない観点でアパッチ族の具体例が示したように、象徴的存在に権力を与えてしまって強制的に中央集権型に移行させてしまう、という対抗策は、なるほどな、と思わされた。こういうネットワーク型の組織は21世紀で発達してくるだろうと感じた。2020/05/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/43905
  • ご注意事項

最近チェックした商品