出版社内容情報
「心理テストはウソでした」の著者が、ユーモアと皮肉を込めて知能の真実に挑む。知能の定義からその最新事情、果ては遺伝との関係や男女差などを紹介。
内容説明
遺伝、年齢、男女差、仕事の能力は、「頭の良さ」にどう関係しているのだろう?『「心理テスト」はウソでした。』の著者が、「知能」の真実に軽やかに挑む。
目次
第1章 知能とは何か
第2章 知能を測る
第3章 知能は幾つあるのか
第4章 新しい知能理論
第5章 知能テストはどのようなものか
第6章 頭の大きさと回転の速さ
第7章 年をとると知能は衰えるのか
第8章 遺伝で知能が決まるか
第9章 知能の人種差と男女差
第10章 知能テストと勤務成績
著者等紹介
村上宣寛[ムラカミヨシヒロ]
富山大学教育学部教授。専門は認知心理学、統計分析、性格測定に関するプログラム開発等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
20
日本人が書いた知能の本としてはほぼ唯一のものじゃないかな2021/07/03
猫路(ねころ)
13
中学生の時に精神科で心理検査を受けたことがある。言語知能が低く、運動知能が高いことが明らかになった。結果を教えてくれなかったから、どんな検査かを記してあったから分かったということです。知能検査の歴史から始まり、現在の知能検査まで網羅しています。『知能は知能検査が測ったものである』それ前提であり、サイエンスです。2023/10/23
れい
8
【府立図書館】AIがどんどん進化している。人間の思考の層は6層に留まるのに対し、AIは1000層を越え、人間を遥かに凌ぐようになってしまった。しかし、AIは人間らしさを欠いている。知能因子はまだ発見されていないものもあるのだろう。本書は日本における知能検査の批判のため、この基礎的心理学の分野が世界的にも低水準に留まっていることを嘆いている。基礎がなくて応用はなしというのが持論のようだ。しかし、知能で就職時に差別を受けるとしたら、低いIQのものはずっと貧困層に止まらなければならず、優生論に繋がる気がする。2018/08/31
veri
7
素人にはやっぱり難しく。またもう一度読んで消化しないとダメだ。2014/08/23
CCC
6
こういうバッサリ切っていくようなタイプは個人的に苦手だけれど、説明が丁寧なので不快さはなかった。真面目だけどあけっぴろげな書きっぷりが少し笑えた。2013/04/18