萌えるアメリカ―米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822245283
  • NDC分類 023.53
  • Cコード C0095

出版社内容情報

米国でマンガ出版社ビズ(現在は小学館・集英社の共同出資)を立ち上げ、少年ジャンプやポケモンなどの米国版を成功させた著者が、いかに日本マンガを英訳し、販路を拡大したのかを、ドキュメンタリー形式で紹介。
 ここ数年、日本のアニメやゲームなどのポップカルチャーは世界的に認知度が高まりマンガの翻訳本も人気を集める。もともと米国のマンガは、マニアックなファンたちのものだった。そこへビズはカムイ伝やナウシカなどの日本マンガを英訳して持ち込み、マニアたちの人気を集めながら徐々に成長。その後、ポケモンブームなどの波に乗り、現在の市場規模は1億ドル超で、ビズはトップ5に入る。
 コンテンツ輸出は日本にとって極めて大きなビジネスチャンスだが、多くの日本企業はそのチャンスを生かしきれてはおらず、一部メディアによる日本文化ブームの報道は実態よりも少し誇張されている。
 そうしたなかで、本書に描かれた事例は、単なる成功物語としてではなく、学ぶべき価値あるケーススタディとなっている。

内容説明

世界一の出版大国アメリカで日本マンガ出版社を創り、成功へと導いた男の奮戦記。

目次

1 八〇年代、ゼロからのスタート(新天地をめざして;ヒッピー文化にブッ飛ばされる;ニューエイジ世代とサブカルチャー ほか)
2 九〇年代、ピンチをチャンスに変えるまで(コミックバブル崩壊;不況を勝ち抜く「個性」;ヨーロッパへの進出 ほか)
3 二十一世紀、新たなる革命に向けて(「少年ジャンプ」アメリカへ行く;アメリカの雑誌流通事情;小学館と集英社がひとつになった日 ほか)

著者等紹介

堀淵清治[ホリブチセイジ]
1952年徳島県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、75年に渡米。カリフォルニア州立大学ヘイワード校で文化人類学修士課程を専攻するも、一年半でドロップアウト。しばし放浪の時期を経て、バークレーに自らマーケティング会社を設立。86年、小学館から出資を受け、サンフランシスコにビズコミュニケーションズを設立、上席副社長就任。97年に社長兼CEO(最高経営責任者)に就任。99年、小学館プロダクションとの合弁で小プロUSA(後に小プロエンターテインメントと社名変更)を設立、上席副社長兼任。2003年、小学館と集英社の合弁によってビズコミュニケーションズをビズLLCに社名変更し、社長兼CEOに就任。04年、ビズLLCと小プロエンターテインメントの合併により誕生した新会社ビズメディアLLCで共同会長に就任。05年、ビズピクチャーズ設立、社長兼CEOに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

2
米国で先駆け的に日本の漫画を発行し米国版ジャンプの発行などにも携わった著者の回想記。表題では萌えとなっているが(その言葉がオタク文化の代表だった当時の本だからであろう)、主題としては80〜90年代において米国文化が日本の漫画を受容するまでの流れと奮闘がメインになっている。断片的に見知っていた海外翻訳漫画の情報(左右反転や擬音の翻訳など)やなぜコミックスをそのまま翻訳するだけではダメだったのかなど、これで漠然と抱いていた様々な疑問がつながって氷解された感。2024/05/13

akemitsu

1
タイトル的に文化比較エッセイみたいな本かと思ってかなり昔に手に入れてた積ん読本。読んでみたらアメリカで日本の漫画出版を手がけた方のビジネス本だった。でも日米の出版業界の流通構造の違いや漫画表現の違いなどの困難にどう向き合ってきたか知れておもしろかった。海外で出会う人が日本人というと漫画の名前を言ってくれる事によく会うけどこうした努力あってのことかと、しみじみ思った。2021/04/10

haijiiha

1
ブルーボトル ダンデライオンチョコを日本に上陸させたのは 実は アメリカでのポケモンや漫画の仕掛け人だった2016/02/23

くらた

1
アメリカで最初の日本マンガ出版社「ビズ」を立ち上げた社長の回想録、といった感じ。アメコミ出版社についてや、アメリカの出版流通事情についても詳しく書かれているので、海外のコミック出版事情に関心のある人にオススメ。2009/07/28

washi

1
アメリカにとってカウンターカルチャーのひとつだったマンガ。今のように普及したのは、先駆者の努力。「非効率」な流通網への適応。センサーシップへの対応。高品質な素材を確保し続ける努力。競争は一層激化。2008/07/04

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