出版社内容情報
都市銀行をある事件の犠牲になって退職し、中堅の専門商社カンパニー社に途中入社した主人公のスケープゴート氏が体験する粉飾発覚から倒産に至るビジネス・ストーリー。
オーナー社長の横暴、気紛れに翻弄されながらも、職務に励むスケープゴート氏が前任者の粉飾を見つける。倒産回避に奔走するが、結局破綻する。その体験を通して、日本の企業経営の根本的な欠陥に気付き、企業の中での人間復権を訴える。
目次
第一章 カンパニー社の概要
事例を設定する
世襲社長の能力
スケープゴート氏の途中入社
B専務の微妙な立場
バランスシートの変遷
第二章 破局に向かう遊歩道
スケープゴート氏に対する相反感情
取締役庶務係だった
取締役会は有名無実
社員旅行事件
A社長のカラ手形
資金運用への口出しはタブー
スケープゴート氏の社長室長就任
酒の上での叱責
いかに部下の提言に耳を貸すか
社員慰労と社員疲労(再びの社員旅行)
遅すぎたスケープゴート氏の出番
決算慰労会事件
第三章 カンパニー社の崩壊 パート1
仮払金削減を提言する
金利対策について提言する
B専務からの開示
B専務からの引き継ぎ
粉飾の発覚(1)
粉飾の発覚(2)
粉飾の発覚(3)
スケープゴート氏、辞められなくなる
判明した事実と対処方針
粉飾の仕組み
スケープゴート氏のジレンマ
第四章 カンパニー社の崩壊 パート2
開示公表か秘匿か
新たな粉飾の発覚
秘匿の道はない
顧問弁護士に開示する
対策を検討する
よみがえる亡霊
無配の決断
第二会社案
L社に支援を依頼する
カンパニー社の清算バランス
メインバンクの総意
自己破産
第五章 カンパニー社の消滅
台風一過
懲罰倒産だった
B専務の不正行為について
スケープゴート氏の述懐
その一 パートナーシップの精神
その二 オーナー社長の専横
その三 虚構のリーダーシップ
その四 結論
内容説明
日本の企業社会は狂気の沙汰!粉飾発覚から企業崩壊まで取締役スケープゴート氏は何を見たか。
目次
カンパニー社の概要(事例を設定する;世襲社長の能力;スケープゴート氏の途中入社 ほか)
破局に向かう遊歩道(スケープゴート氏に対する相反感情;取締役庶務係だった;取締役会は有名無実 ほか)
カンパニー社の崩壊(仮払金削減を提言する;金利対策について提言する;B専務からの開示 ほか)
カンパニー社の消滅(台風一過;懲罰倒産だった;B専務の不正行為について ほか)