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出版社内容情報
ITエンジニアは、システムの企画や設計、構築、保守・運用といった実務を進める中で、さまざまな書類を作る必要がある。それなのに、「筆が止まって時間を浪費してしまう」「分かりやすい文章を書けない」という人が多い。この原因は主に、執筆前に実施すべき準備作業の知識が欠如していたり、読みやすい文書を作成する動機が希薄だったりすることにある。
例えば、議事録を作るにしても、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)が漏れていると、読み手が中途半端な理解にとどまってしまう恐れがある。だからと言って、国会の会議録のように誰が何を言ったかを忠実に再現した長大な議事録では、読み手が決定事項を把握するのに苦労を強いられることになってしまう。
本書では、ビジネスの現場でITエンジニアがよく作る代表的な12種類の文書について、執筆前に実施する準備作業のやり方や、分かりやすい文章を書けないことで生じる弊害の説明を含めて、短時間で的確に作るテクニックを解説する。各文書の考え方や作り方を知っていれば、実務の効率が高まるだけでなく、自身の活躍の幅を広げたり、ビジネスのヒントをつかんだりしやすくなる。
【報告・テキスト編】
第1章■報告:打ち合わせ記録
報告書とあなどるなかれ 書くには段取り力が重要
報告書がきちんと書けないと三つの弊害が発生する
報告書作成には文章力と聞く力、段取り力が必要
コラム:文章力向上策「読んで真似る」
第2章■合意:議事録
合意に至るよい会議が前提 決定までの経緯も記す
議事録の不備でプロジェクトが遅延 仕事や会議のやり方も根付かない
会議がダメだと議事録も相応 良い会議の流れを踏まえて作る
議事録にふさわしい体裁がある 一字一句逃さず書くのも迷惑
コラム:文章力向上策「書く前の準備」
第3章■謝罪と対策:障害報告書
2種類の原因への対策盛る 失敗をチャンスに変えよう
対策を講じて謝罪できないと顧客や上司から信頼されなくなる
見本となる障害対応の流れを再確認 暫定対応は早急に、恒久対応はしっかり
障害報告書を作って相手に謝罪 根本原因を突き止めて対応策を立てる
コラム:読者や目的を意識して文書を作る
第4章■使用法:操作マニュアル
業務との関係を説明する 必要事項は省かず丁寧に
新システムのマニュアルの出来が悪いと現場もヘルプデスクもてんてこ舞いに
良いマニュアルは業務との関係を重視 操作手順や障害対処法を丁寧に書く
コラム:「単短」と書く
第5章■教育:研修テキスト
重要なところを空白にする 1ページは1トピックに
研修テキストが不出来だと人が育たず人件費も無駄に
不出来な研修テキスト 本論が見えず強弱もない
コンテンツの素材を準備 軸を意識して組み立てる
素材の配置・工夫 図表中心で演習も用意する
コラム:読点の打ち方
第6章■情報提供:技術評価報告・製品説明
分かりやすい構成が重要 詳細は参考資料に記す
技術資料の出来が悪いと見込み客も契約も増えない
経営層も対象読者であることを踏まえて分かりやすい構成にする
コラム:意図が伝わる文章の基本構造
【提案:PR編】
第7章■プレゼンテーション:プレゼン資料
良い資料の条件は三つ「構成」「単純化」「見栄え」
プレゼン資料の出来が悪いと目的を果たせず、プレゼン上手も育たない
不出来なプレゼン資料 構成が不適切でポイントも分かりにくい
少し変えるだけでぐっと良くなる プレゼンの基本を押さえよう
コラム:テーマから逸脱しない
第8章■提案:提案書
草案作成が求められる 勝敗の分け目は冒頭5%に
提案をとりまく状況が2000年過ぎに激変
提案書の出来が悪いと売上も企業価値も上がらない
出来の悪い提案書は根拠に乏しく見るべきものがない
提案コンペの勝敗は冒頭の5%で決まる
コラム:推敲・添削の仕方
第9章■ PR:ホワイトペーパー・事例
エンジニアしか執筆できない 読者に役立つ情報盛り込む
PR 用のコンテンツ需要が増大 ITエンジニアが書くケースが多い
ホワイトペーパーの作成法 外注する場合でも手順を押さえておこう
印象に残る事例を作成する 基本は読者が知りたい情報の提供
コラム:インタビュー方法
第10章■解説:技術コラム
骨組みを作ると後が楽に 読者との四つの溝を解消
技術コラムが不出来だと評判に傷が付き、販促につながらない
技術コラムの作成手順は大きく6ステップ
読者との間に横たわる四つの溝を解消する
コラム:相手に対応してもらえる電子メールの書き方
第11章■自己実現:企画書
5W2Hの構造を踏まえる 基本はスモールスタート
企画書が書けないとやりがいのある仕事をやれない
良い企画書とは採用される企画書
Why、What、Whoの3Wで企画のコア部分を作る
企画を通すために2W2Hをまとめる
コラム:文章力向上のための10箇条
第12章■発信:ブログ・メルマガ
商品サイトを盛り立てて小ビジネスを成功させる
ブログ・メルマガが書けないと社内事業が育たず好機を生かせない
個人コンサルや講師のビジネスモデルに学ぶ
スモールビジネスにブログやメルマガを活用する
コラム:イメージを喚起するテクニック
おわりに
森川 滋之[モリカワ シゲユキ]
内容説明
文書作成に対する苦手意識を払拭。12種類の典型文書をサクサク作れる。
目次
報告・テキスト編(報告:打ち合わせ記録―報告書とあなどるなかれ書くには段取り力が重要;合意:議事録―合意に至るよい会議が前提決定までの経緯も記す;謝罪と対策:障害報告書―2種類の原因への対策盛る失敗をチャンスに変えよう;使用法:操作マニュアル―業務との関係を説明する必要事項は省かず丁寧に;教育:研修テキスト―重要なところを空白にする1ページは1トピックに ほか)
提案:PR編(プレゼンテーション:プレゼン資料―良い資料の条件は三つ「構成」「単純化」「見栄え」;提案:提案書―草案作成が求められる勝敗の分け目は冒頭5%に;PR:ホワイトペーパー・事例―エンジニアしか執筆できない読者に役立つ情報盛り込む;解説:技術コラム―骨組みを作ると後が楽に読者との四つの溝を解消;自己実現:企画書―5W2Hの構造を踏まえる基本はスモールスタート ほか)
著者等紹介
森川滋之[モリカワシゲユキ]
ITブレークスルー代表。ITに強いビジネスライター。1987年東洋情報システム(現TIS)に入社し、20以上のシステム開発プロジェクトに関わる。2005年にITコンサルタントとして独立。2007年からはライターとしても活動し、現在は専業ライターに。ITおよびビジネス関連の著書・雑誌寄稿・講演、IT企業のPR文書執筆の実績多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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