私の経営論

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私の経営論

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822236755
  • NDC分類 335.04
  • Cコード C0034

出版社内容情報

社員、株主、社会に支持されるリーダーになるには。
その全ての条件をまとめた必読書。社員、株主、社会に支持されるリーダーになるには。
その全ての条件をまとめた必読書。

新規事業、人材育成、株主対話……
長期成長の要諦を語り尽くす

本書は、オリックス シニア・チェアマンである宮内 義彦氏がオリックスグループでの長年の経験から、企業運営の在り方を様々な角度から考え、企業経営論としてまとめた書籍です。
激動する世界情勢や経済状況、次々と生み出される新技術など、現在の社会環境を踏まえた上で、特に新規事業や人材育成、株主対話と言った項目に重点を置き、長期成長のために企業があるべき姿を探ってみました。

安定的な組織の成長は、社員の仕事の幅を広げたり、働きがいを高めたりすることはもちろん、取引先との良好な関係を通じた新しい価値の提供、さらに地域社会への貢献と幅広い成果をもたらします。
そのためには日々、どんな事を考えて、実践していけばよいのか。人材や組織、技術など多様な観点からその条件をまとめています。

宮内氏は、オリックスの経営者として、リース事業から始めて、その後、施設運営やエネルギー事業など様々な新事業を展開、企業価値を高めてきました。
それを通して、著者は「経営とは、目的が明確な組織である限り、原則同じ考え方が通用する」との思いを強くしています。
社員(個人)がどんなに頑張っても、経営者の戦略や指示がずれていては、集団として成果を出せません。一方で、どんなに立派な経営方針を掲げても、社員が努力や団結をしなくては、達成は難しい。
社員が仕事に打ち込み、会社(組織)としても利益を出して、社会に評価される。そうなるための「経営詳論」として、「読者の成功」への思いが本書に込められています。


はじめに

●序章  規模や業種で異なる経営手段

 ・中長期で成長する条件


【第1部】経営者の言動が会社を決める

●第1章  会社の役割と求める人材
 ・知識集約型社会の組織作りを
 ・多様な人材が成功のカギ
 ・雇用形態も複線型に
 ・大量リストラではなく、日々リストラを
 ・「会社は誰のものか」、ステークホルダーの役割
 ・米ウォール街の発想と決別しよう
 ・「パナマ文書」が語る社会の意識

●第2章  経営者にしかできない仕事とは
 ・トップは5年先を見据えよう
 ・組織は円錐型で運営を
 ・社長は“経理部長”ではない
 ・感性を研ぎ澄ます

●第3章  情報発信力を磨いていますか
 ・報道内容は“アンコントローラブル”
 ・深いメッセージは届きにくい

●第4章  後継者育成に王道なし
 ・ベストを尽くしても、結果は分からない 
 ・「万が一」と「バトンタッチ」を区別する
 ・時代の変化を考慮に入れる
 ・経営トップ選びは「アートの世界」

●第5章  企業の真の社会貢献とは
 ・社会の経済部門を受け持つ存在
 ・企業活動と市場経済、資本主義の今


【第2部】マネジメントの実践

●第6章  誰もが納得する評価制度はない
 ・たこつぼ組織は必ず滅びる
 ・リーダーは人間性を磨こう
 ・混在期にある評価制度
 ・会社の慣行に沿った仕事は終わり

●第7章  売上高を増やしても、会社は伸びない
 ・仮想資本金で事業部をチェック
 ・財務センスを磨く

●第8章  意味ある経営計画を作っていますか?
 ・一番上にいることを意識

●第9章  新規事業は参入より撤退戦略を
 ・「いつストップをかけるか」が大切
 ・5年先を語るより、離陸の見守りを
 ・成功のポイントは情熱にあり
 ・「面白いこと」に商機あり
 ・ずっと“大企業”にはならない
 ・小箱を一つずつ作る

●第10章  社長、会長、CEO……責任体制を明確に
 ・“糖尿病”にかからない会社に
 ・CEOの執行能力がすべて
 ・ガバナンスは透明性より納得性

●第11章  会社の価値を決めるのは投資家ではない
 ・企業の価値は社会の評価で決まる
 ・株主の意見はどこまで聞くべきか
 ・個人株主に長期保有促す
 ・ステークホルダー型企業統治へ

●第12章  M&Aは“一目惚れ”に注意
 ・買収完了がゴールではない
 ・産学連携の時代に
 ・永続する企業の創り方

●第13章  失敗が判断力を養う
 ・内弁慶では勝ち続けられない
 ・社交の場ではエンターテイナーに

●第14章  マクロを読み誤ると会社は倒産
 ・日本から世界潮流を読む
 ・政府も間違うことがある

●第15章  AI、ビッグデータ……技術を見極める
 ・ハイテクは商品にあらず
 ・自動車と金融の変化をウオッチ

●第16章  ライバルを意識したらおしまい
 ・利用者主体の発想を
 ・「業界初」「業界トップ」の落とし穴
 ・顧客の言葉はうのみにしない

おわりに


宮内 義彦[ミヤウチ ヨシヒコ]

内容説明

「経営の課題や悩みに突き当たった時に手に取りたい」。社員、株主、社会に支持されるリーダーになるには。その全ての条件をまとめた必読書。新規事業、人材育成、株主対話…長期成長の要諦を語り尽くす。

目次

第1部 経営者の言動が会社を決める(会社の役割と求める人材;経営者にしかできない仕事とは;情報発信力を磨いていますか;後継者育成に王道なし;企業の真の社会貢献とは)
第2部 マネジメントの実践(誰もが納得する評価制度はない;売上高を増やしても、会社は伸びない;意味ある経営計画を作っていますか?;新規事業は参入より撤退戦略を;社長、会長、CEO…責任体制を明確に;会社の価値を決めるのは投資家ではない;M&Aは“一目惚れ”に注意)
第3部 永続する企業の創り方(失敗が判断力を養う;マクロを読み誤ると会社は倒産;AI、ビッグデータ…技術を見極める;ライバルを意識したらおしまい)

著者等紹介

宮内義彦[ミヤウチヨシヒコ]
オリックスシニア・チェアマン。1935年神戸市生まれ。58年関西学院大学商学部卒業。60年ワシントン大学経営学部大学院でMBA取得後、日綿実業(現双日)入社。64年オリエント・リース(現オリックス)入社。70年取締役、80年代表取締役社長・グループCEO、2000年代表取締役会長・グループCEO、03年取締役兼代表執行役会長・グループCEOを経て、14年シニア・チェアマン就任。これまで総合規制改革会議議長など数々の要職を歴任。現在、(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あすなろ

56
オリックス宮内氏も84歳⁈驚きました、その柔軟な頭の中に。最後はトヨタの新種株式である元本保証株に迄言及され、本当に凄いことと思います。従来の日本的経営上での教育システムは日本版MBAである、日々リストラを意識すべし、組織は立体的かつ円錐的に見るべし、企業は社会の経済部門を受け持つ気概を持て、日本の人事評価は過渡期である、米国のベンチャーやVCと我が国のそれとの根本的な財務知識による差等、示唆に富んでいて日常思う事の頭の整理に役立ちました。2019/02/17

所沢

5
個人の知識を量的、質的に増やす。個人の知識を会社で共有して効率を上げる。他人の情報と結びつけて新たな知識を生む。社内の知識で足りなければ、外部から持ってくる。今後は広い意味での他社提携が主流となる。異業種のノウハウ結集が重要と感じた。2017/08/21

Splash

4
2兆円プロジェクトの関空コンセッションを決断した人。その経営判断を支えている考え方を知りたくて、この本を読んでみた。高度成長期と異なり、いろいろな知見・バックグラウンドを持った人材が一緒に仕事をする中で、新たな事業の芽が見えてくる。リストラは自慢にはならない、毎日見直しを実行して大規模リストラに至らないようにすべき。社長は3年後、会長は10年後を見据えて舵取りをすべき。政府の政策が企業の戦略に大きな影響を与える。身につまされる指摘がたくさんあった。2017/04/30

Yusuke Nakamura

2
失敗が判断力を養う。新しい事に常に挑戦し続けた宮内さんの言葉にとても共感した。 ただ、全体的に総論で書かれているのでもう少し具体的に伺いたいと感じた。2018/04/08

fuku

2
考えつつ感覚2016/12/01

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